学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

名もなき教師たちへ

2008-01-16 | 教育
教師よ,怒れ!

これまでどれだけの努力を重ねてきたか。
これまでどれだけ耐えてきたか。

日々押し寄せる教育現場の難題に
それこそ教師としての矜持だけを頼りに
なんとか乗り越えてきた名もなき教師。

それなのに,
日々の地道な努力をまるでなきがごとくの
昨今の世評,論評。
まるで無能な輩のように扱われ,
それこそ識者づらした輩のいい餌食。

そればかりか,
教育現場から見れば,
全く素人同然の,
あるいは,
マスコミ受けだけはするような,
あるいは,
一過性の花火のような,
あれやこれやの「改革」に振り回される。

しかし,
その「改革」は,
現場の目で見たときには
決して子どもにためになるものではない。
誰のための「改革」か,
誰が「改革」のかげで得をするのか,
そのことをはっきりさせることすら
はばかられる圧力。

学校が壊れ,教師が壊れ,
そして,子どもが壊れていく。
変化は,目には見えにくい。

その危うさが,
手に取るように
わかっていながら,
ただ,名もなき教師たちは
じっと耐えている。

善良な市民の代表のような
彼らがいるからこそ,
我が国の学校教育は
かろうじて維持されている。
そのことにはほとんど目を向けられない。

もう限界に近い。

善良な彼らの日常の努力を踏みにじる
「改革者」が後を絶たないからだ。

マスコミでもてはやされる「改革」の
真実の姿を,世の人々が知るのは,
ずっと先のことになるであろう。

そのときでは,遅いのである。

名もなき教師としての
一筋のささやかな努力をかき乱す者を
許すべきではない。

怒りを忘れてはならない。

しかし,
静かに深く怒りを秘めて,
ただ目立たぬ努力を続けなければならない。
子どもたちのために。



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