Asato-log

 沖縄で生まれて大阪を経て、現在NYで子育てと踊りの毎日です。最近弁当も始めました。

Ken Dance company

2008年10月18日 | Review
http://www.kendance.org/index.html

LAがベースの日本人のカンパニーでした。今回は男性2人と女性が1人の3人で約50分の小さいショウでしたが、限られた空間の中での小道具の使い方や構成に沢山のアイディアが詰まった異世界〔私はアニメ「犬夜叉」を・・〕を思わせる舞台でした・・・。
小さい暗い箱〔舞台〕に3つの描きかけの絵、中央に蹲る男性ダンサー。彼の動きは力強く闇の獣を思わせる不気味な動きで観る人を彼らの世界へと引き込みます。やがて、描きかけの絵に彼が手を加えるとそのキャンバスの下から女性が、そしてもう一人男性が現れる。絵描きである男性がストーリーテラーの役割を果たしつつ、時には絵がダンサーを操っているように彼らの踊る先を描きながらストーリーが展開されていきます。
 
振付家であるKenjiさんの体のしなやかさと表現力が圧倒的で、もう一人の男性Junjiさんとのパワフルで男らしい踊りとの対比がステキでした。Kanaさんの細いながらもブレのない妖精のような踊りも花を添えていてメッセージ性の強い作品達でした。

第一弾です。

2008年10月12日 | Weblog
今日のテーマは・・・
「リモンテクニック」です!!まずは考案者のお話から

~José Limón〔ホセ・リモン〕~
1908年メキシコ生まれ。メキシコ革命の影響で1918年にアメリカに移住。画家を目指して1928年にNYへ拠点を移すがなかなか芽が出ずにいたある日、友人に連れられて観た舞台に触発されてダンサーに転向することを決意する。ドリス・ハンフリーのもとで、ダンサーとして振付家としての才能を発揮しやがて自らカンパニーを立ち上げ、多くの名作を世に発表する。1972年没。
*「図解ホセ・リモンのダンステクニック」参照。
かっこいいオトコマエな方ですね、長身で手足の長い人だったそうです。写真の表情からも強い意志を感じます・・。父親の影響で早くから音楽を学んでいたこと、画家としての視点、恵まれた身体的条件・・うまいこと合わさって出来たのが「リモンテクニック」なのでしょう
 それにしてもお亡くなりになるのが早い・・・カンパニー初期メンバーのベティ・ジョーンズやリサ・スティンバーグはまだまだご活躍中なのに・・・せめて一度彼をこの目で見たかったなぁ・・。