高田博厚の思想と芸術

芸術家の示してくれる哲学について書きます。

参照 過去と現代のファシズム 

2023-06-04 03:30:50 | 参照

【視点】フランスの歴史家 米国がEUで復活したファシズムを擁護する理由について語る

2023年5月11日, 16:00
 
© Sputnik / Алексей Витвицкий
 
スプートニク 通信
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米国は崩壊しつつある世界支配を維持するために、ヨーロッパ大陸でファシズムを育てており、米政権の独裁下で生きることを望まない国を排除する道具としてファシズムを使っている。フランスの軍事史家ルネ・バルキ氏が、スプートニクに対してこのように語った。


過去のファシズム


バルキ氏によると、第二次世界大戦の歴史に興味を持ったのは、父親がフランスのレジスタンスに参加していたからだという。同氏は研究の過程で、ファシスト政権の発足時の資金源を発見した。同氏は、「ファシズムが勢いを増したのは、当時の西ヨーロッパと米国の主要な資本家グループによる全面的な資金援助があったからだ。資産家らは、1917年のロシア革命後、14カ国が介入しても破壊できなかった若いソ連勢力と戦うための政治的・軍事的な『道具』を必要としていた」と説明している。
しかし、大西洋の両岸に住む大資本家が助けたにもかかわらず、ファシズムは第二次世界大戦で大敗を喫したとバルキ氏は指摘している。そして、「ソ連国民の計り知れない犠牲によって」ファシズムは敗北したと同氏はみている。

 

現在のファシズム


バルキ氏は、「我々はファシズムが終わったと思っていたが、今日、ファシズムが再び頭をもたげている。今回は、米国を中心とする国家グループが直接支援している。彼らは、多極化する世界において世界の覇権を失いつつある。新しい世界のリーダーは、我々の目の前で生まれつつある。それがロシアと中国の同盟であり、BRICSである」と述べている。
バルサ氏によれば、西側グループがファシズム化している現時点での特徴は、敵について記したリスト表が増えている点だという。同氏は「今回の干渉は、もはや一国に対してではなく、帝国的独裁の米国とその軍事手段である北大西洋条約機構(NATO)からの解放を望む世界のあらゆる地域に対して行われている。世界は変わったが、西側諸国はそれを聞こうとしない。米国と欧州連合(EU)は、世界を支配する最も野蛮な強制システムであるファシズムを復活させようとしている」と語っている。
バルサ氏によれば、ウクライナでロシアがNATOに勝利すれば、一極世界と米国が押しつける支配に終止符が打たれ、ファシズムを止めることができるという。また、中国が経済成長を続け、世界の基軸通貨であるドルとの戦いを続ければ、多極化する世界に大きく貢献できると同氏は述べている。


 
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米国が全面的にロシア嫌悪を支持しているとは言えない=露ザハロワ報道官 米上院議員の発言に言及

2023年5月29日, 11:09 (更新: 2023年5月30日, 01:36)

© Press service of The Ministry of Foreign Affairs of the Russian Federation
 
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、一般の米国人は自国の政府関係者がどんな発言をしているのか何も知らないため、すべての米国人が完全にロシア嫌悪を支持しているとは言えないと述べた。
テレビ局「ロシア1」の番組に出演したザハロワ氏は、リンゼー・グラム米上院議員がウクライナ支援の一環として米当局が支出した資金が「最も成功した」使われ方をした結果、ロシア人が「死亡」していると発言したこと、これに続いてブッシュ元米大統領が、ウクライナの任務は「できるだけ多くのロシア人を殺すこと」だと発言したことに言及した。
「では、米国全土がそうなのだろうか?いや、全土ではない。そういう人たちがいるのだ。日常生活を送っている米国民は、自らが投票した人たちが自分たちに代わって何を言っているのか何も知らないどころか、思い浮かぶこともない」
 
ザハロワ氏によれば、グラム氏の排外主義的な発言が、仮にヒスパニック、アフリカ系アメリカ人、アフリカ人、アジア人などのマイノリティに関するものであれば、米国民は「翌日には取り上げていただろう。」
ザハロワ氏は、米国の政治家がロシア人を殺すという発言を繰り返すことは、「行動への指針」となると強調。以下のように締めくくった。
これは米国のディープ・ステート(闇の政府)の精神性の一部だ。これが今、行動への指針となっている


(その「精神性」でアメリカはインディアンや日本人などをずっと殺戮してきた。気に喰わないというだけで、アメリカ人には、相手を現実に殺すに充分な動機なのだ。そういう、理解できない気質をもっている。アメリカは、その精神が国民の気質になっていることを、ぼくは、政治のことなど何も知らない無知な大学入学生の頃、経験している。ぼくはこれを詳しく言わないが、それは、アメリカ人の前では多分誰も本来の自分らしくあることは出来ず、その圧倒的な他者規定性が、経験を具体的に記すことによって現前することが、ぼくにとって迷惑だからだ。そのくらいの強い原経験をぼくは以前、日常のなかでしている。) 





参照 米国人哲学者チョムスキー氏の発言

2023-06-04 02:50:52 | 参照

参照 米国人哲学者チョムスキー氏の発言



 

「完全に明白」米国の学者、メキシコを例にウクライナの運命を語る

2023年5月8日, 06:13
 
米国の哲学者で歴史家、言語学者のノーム・チョムスキー氏は、ウクライナは将来的に冷戦期のオーストリアまたは現代メキシコのような地位を獲得する可能性があるとの見方を示した。英国の雑誌ニューステイツマンが報じた。
チョムスキー氏は「ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)のメンバーにはならない。これ(NATO加盟)はエリツィン(元ロシア大統領)とゴルバチョフ(元ソ連大統領)の時代からロシアの歴代の指導者が主張してきたレッドラインだ。メキシコは米国と敵対する軍事同盟に加わることはできない。これに関する条約はないが、これは完全に明白だ」と説明した。
またチョムスキー氏は、ウクライナ政府は自由に決定を下すことができず、米政府の命令に依存しているとの見方を示している。2022年2月および3月にウクライナとロシアには交渉の機会があったが、英国と米国はこれが対話にとってよい時期だとは考えていないと発表した。
 
チョムスキー氏はまた、ロシアはウクライナでイラクにおける米国よりも人道的に行動していると強調した。
「米国と英国がバグダッドを破壊していたとき、どこかの外国の指導者が現地を訪れただろうか?それはノーだ。なぜなら、これらの国が戦争を始めと、彼らはすべてを破壊するからだ。通信、運輸、エネルギーなど、社会を機能させるすべてのものを」
 
 
 

【視点】露中に背を向けた欧州は米国による一極集中の世界で衰退する=ノーム・チョムスキー

2023年5月31日, 12:17 (更新: 2023年5月31日, 17:51)
© AP Photo / Anja Niedringhaus
 
スプートニク 通信
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ウクライナ危機を外交で解決する見通しは暗く、現状では総力戦により人的資源の削り合いとなる可能性が高い。そしてロシア産エネルギーと中国市場を失った欧州は米国による一極集中の世界で衰退する運命にある。米国の思想家、ノーム・チョムスキー氏がスプートニク通信の取材に応じた中で指摘した。
チョムスキー氏は取材の中で紛争終了のシナリオを複数想定した。仮に外交による解決が不可能な場合、2つのシナリオがあるという。最初のシナリオは総力戦で、互いを殺戮しあうパターン。次のシナリオは一方が降伏するパターン。ただし、チョムスキー氏はロシアが仮に敗北の危機に瀕する場合、事態をエスカレートさせる上で無限の可能性があると警告した。一方、米国の目的はロシアを極度に弱体化させてウクライナ側に有利な条件を用意させることである以上、紛争を継続させることは間違いないと指摘した。
 
いずれのパターンでも、「ウクライナ人の運命を代償にすることで極めて過激なゲームを進めることになる」と警告。こうした条件下の「戦争」は膨大な人的損失を伴ってエスカレートすると分析した。
また、チョムスキー氏は欧州とロシアの関係にも着目した。仮に米国による一極集中の経済システムに欧州が参加したままロシアとの取引を停止する場合、その失墜は目に見えているという。この場合、欧州はロシアの安価なエネルギー燃料を失うことによりその産業は衰退するほか、ロシアから遮断されることで魅力あふれる中国市場へのアクセスも失うとのこと。そのため、紛争によりロシアと欧州が取引を止めることで得をするのは米国だけだと評価した。
「ロシアがウクライナに侵攻したことで米国はまたとないプレゼントを受け取った。欧州がワシントンのポケットに飛び込んできて、一極集中への関与を深めたのだから」