有為の深山

日々の徒然由無し事

麻生太郎ちゃんの自画自賛

2008-11-17 | 有為深山の床屋政談
麻生首相は15日午後(日本時間16日朝)、金融サミット閉幕後、ワシントン市内で記者会見し、
サミットの総括として「今回の会合は、歴史的なものだったと後世言われると思う。 首脳宣言が、
短期的、中長期的な対応を盛り込んだ、具体的、行動的なものになった点は高く評価すべきだ。
私は具体的な提言を行い、首脳宣言にも反映された」と述べ、日本の提案した
国際通貨基金(IMF)の機能強化などが首脳宣言に盛り込まれたことを評価した。
 さらに、「会合の成果を具体的行動に移す。新しい世界経済と金融に対応した国際的な経済
システムの実現に向け、引き続きリーダーシップを発揮していきたい」と語り、世界的な金融危
機の克服に日本として積極的に貢献する考えを示した。
(読売新聞:11月16日23時37分)


歴史的成果であると後世に言われる・・・と自分で言ってはいかんな。
後世に言われると自分で言っている者に対して、
後世にいわれた事は滅多にはないな。
後世は後世の人間が評価するものであり、
後世には後世の価値判断と歴史認識があるから、
現時点での麻生首相の歴史認識や価値判断は、
何の役にも立たない。

それに今金融サミットでは、その成果については
疑問符が付く評価も出ていることだし。
勿論、現時点でのマスコミの評価にはプラス、
マイナスは常に付きまとうものだとしても、
麻生首相のように自分の成果を自分で喧伝するのもどうかと思う。
これは、麻生首相にしてみれば、誰も言ってくれそうにないから、
自分でいっておこう、という考えが無意識に働いたのと、
兎に角、自分をスケール以上に見せたい、という願望お表れに過ぎないように思う。

麻生首相の願望はじいちゃんの吉田元首相のように
歴史に残るような評価を何とか得たいという事に尽きるような気がするな。
ホテルのバーでの懇親会やら懇談会は、じいちゃんのスタイルの真似の臭いが・・・

日本が世界経済に貢献するといっても難しいものがあるし、
リーダーシップがどれだけ取れるか疑問だね。