ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその448-ミッションインポッシブル

2020年05月06日 | アメリカ映画
007に代わるもの

007シリーズ。
毎回観客の度肝を抜くギミックで、その公開を楽しみにしていた映画である。
特に、特殊装備された「アストンマーチン」が活躍する「ゴールドフィガー」やモータボートが陸まで駆け上がり、派手なチェイスを見せた「死ぬのは奴らだ」には思い入れが深い。
しかし、残念な事に、この「007シリーズ」にとって代わる映画が完成してしまったのだ。
それは「ミッションインポッシブル」シリーズ。
トム・クルーズの豪快なアクションと、派手なアクション演出で知られるこのシリーズは、1作目から見ているが、どれも期待を裏切らない見事な出来となっている。
特に、ブライアン・デパルマがメガホンを取った1作目は、映画としても完璧なものであり、私は正直驚いた。
そして、遅ればせながら、最近最新作の「フォールアウト」を観た。それは私の予想以上にしっかり出来ており、ある種の感動を覚えた。
ここについに、前述の「007」越えがコンプリートされたのだ。

007シリーズが面白く無くなった(個人的にだが)のは「消されたライセンス」あたりからではないだろうか。
原作のジェームスボンドに一番雰囲気の近いと言われた「テモシー・ダルトン」が「リビングディライツ」からボンド役を担うわけだが、どうも雰囲気が暗い。
そして、消されたライセンス自体も、雰囲気の暗い作品として作られていて、観ていて気分爽快とはならない出来だった。
ここから007シリーズは一気に失速してゆく。
周りのアクション映画の演出が派手になってきたのに、007はそれ以上に派手で痛快な映画が少なくなってきた。
今ではもう、新作の公開を心待ちにしている人々も少なのではないだろうか。

ミッションインポッシブルシリーズには、全盛期の007シリーズの勢いがある。スリルがある。爽快感がある。
アクションさえ派手にすればいいと言うものではない。
映画としてしっかり作られていなければならない。
観客の度肝を抜く、ギミックもよく考えられたものでなければならない。
007シリーズの25作に対して、ミッションインポッシブルシリーズはまだ6作。
今後何作製作するのかは分からないが、私としては新作への期待が、常に心に膨らんでいる。

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