アマゾンミュージックHDへの疑問など。
以前このブログで紹介した「アマゾンミュージックHD」と「i-dioHQ」。
色々聴き比べ等したので、その感想等を書いてみることにする。
まずは「i-dioHQ」について、以前ブログで紹介した時、オーディオ圧縮モードが「AAC」と書いたが「HE-AAC」と言うことが判った。
このHE-AACとは、AAC上位互換圧縮モードで、AACとしても再生可能だが、本来のHE-AACでデコードすると、48KBPSのレートでも、CDと同様の音質が保証されているものだ。
AACの信号に、特殊なコードを付与し、それを利用することで低い圧縮率でも高音質が保証できているとのこと。
実際にこのモードで聴いたことがないので、現時点では、正当な評価はできない。
しかし敢えて今回、アマゾンミュージックHDとi-dioHQを聴き比べてみた。
私は忘れていたのだが、自身の持っているポータブルプレイヤーがUSBDACに利用でき、192kHz、24ビットの信号を受け入れられる物で有ったので、今回はPCをプラットホームとし、両方をこのDACで聴き比べてみることにした。
まずは「アマゾンミュージックHD」を聴取。このサービスには「SD」「HD」「ウルトラHD」と種類があり、こちらからモードを指定するのではなく、ストックされた曲自体のクオリティでそれが決まる。
SDはMPの320KBPS、HDはCD品質の44.1kHzの16ビット、ウルトラHDはハイレゾの44.1kHz、24ビット~192kHz、24ビットまでとなっている。
今回はSDは比較対象とはせず、HDとウルトラHDを比較対象として聴いてみた。
まずHDだが、やはり音は良い、低音、高音ともにクリアで整然とした音を聴かせてくれる。
次にウルトラHDだが、その中のサンプリングレートを様々に選択し聴いてみた。
こちらもHD同様の音だが、ハイレゾクラスの音は、どのサンプリングレートを聴いても、明確な違いは聴きとれなかった。
一方「i-dioHQ」だが、このハイレゾ音源も、アマゾンミュージックHDそれと同様な音を聴かせてくれた。ただこちらの方が「音の整然」としての存在は良いように思えた。
i-dioの他の通常音源との比較をしたが、こちらははっきり違いが聴き取れた。
通常音源では、音の輪郭がぼやけ、音自体も軽く感じられる。
両者を聴き比べた結果はほぼ互角。
i-dioHQはオンキョーミュージックやオトトイの「本物のハイレゾ音源」を配信しているので、クオリティの高さを維持できているのだろうとおぼしい。
一方アマゾンミュージックHDに対して、一つの疑問が浮かび上がった。
本当のハイレゾ音源を使用しているのか、と言うことだ。
あれだけのストックの音源を、マスターテープから、ハイレゾに移し替えることは不可能と思える。
とすると、CD音源からアップサンプリングをしているのではないか、と私は思っている。この点についてアマゾンミュージックHDに問い合わせたことはないので、あくまでも私の想像の範囲であるが。
CDからアップサンプリングをしたとなると、もともとの音源が44.1kHz、16ビットなので、これをいくらアップサンプリングしても、本物のハイレゾ音源とはならないのではないか。
そこが大変残念なところである。
しかし、多くを求めなければ、アマゾンミュージックHDは、優れたストリーミングサービスと言えるだろう。
ここで余談を一つ。
通信衛星を使用し、音楽サービスを行っている「ミュージックバード」と言う放送がある。
月2000円(税別)の聴取料金で50チャンネルが聴けるサービスだ。
この歴史は古く、20年以上前に「CS=PCM放送」と当時は呼ばれ、ハイクオリティな音質で好評を得た。
その当時は、無圧縮のPCM音源を流していた唯一の放送サービスであった。
しかし、その後MP3圧縮の現在の形に変わり、音質は確かに良くなかった。
だが、このサービス、音質向上には熱心で、暫く前に配信レートを16ビットから24ビットにアップさせ、聴取者からの評価を上げている。
これから先、来年の春ごろを目指し、更なる音質向上のサービスを始めると言う。
「MQA」と言う新技術を使い、音質を高めると言うのだ。
この新技術、正直分かりにくい理論であるが、私が記事を読んだで解釈した範囲で言うと「マスターからのA/D変換時の時間軸を端末側での再生時にその時間軸を借り受け、マスターの音により近づける」ものだと言う。
既にこの技術は「e-onkyo music」のハイレゾ音源や「MQACD」として実際に活用されている。
私はまだこの技術のパフォーマンスを経験していないが、非常に期待の持てるものだと思っている。
故に、来年の春のミュージックバードの進化が楽しみである。
現在、様々な音楽サービスがある。皆様も色々試して、是非その魅力を感じていただきたい。
以前このブログで紹介した「アマゾンミュージックHD」と「i-dioHQ」。
色々聴き比べ等したので、その感想等を書いてみることにする。
まずは「i-dioHQ」について、以前ブログで紹介した時、オーディオ圧縮モードが「AAC」と書いたが「HE-AAC」と言うことが判った。
このHE-AACとは、AAC上位互換圧縮モードで、AACとしても再生可能だが、本来のHE-AACでデコードすると、48KBPSのレートでも、CDと同様の音質が保証されているものだ。
AACの信号に、特殊なコードを付与し、それを利用することで低い圧縮率でも高音質が保証できているとのこと。
実際にこのモードで聴いたことがないので、現時点では、正当な評価はできない。
しかし敢えて今回、アマゾンミュージックHDとi-dioHQを聴き比べてみた。
私は忘れていたのだが、自身の持っているポータブルプレイヤーがUSBDACに利用でき、192kHz、24ビットの信号を受け入れられる物で有ったので、今回はPCをプラットホームとし、両方をこのDACで聴き比べてみることにした。
まずは「アマゾンミュージックHD」を聴取。このサービスには「SD」「HD」「ウルトラHD」と種類があり、こちらからモードを指定するのではなく、ストックされた曲自体のクオリティでそれが決まる。
SDはMPの320KBPS、HDはCD品質の44.1kHzの16ビット、ウルトラHDはハイレゾの44.1kHz、24ビット~192kHz、24ビットまでとなっている。
今回はSDは比較対象とはせず、HDとウルトラHDを比較対象として聴いてみた。
まずHDだが、やはり音は良い、低音、高音ともにクリアで整然とした音を聴かせてくれる。
次にウルトラHDだが、その中のサンプリングレートを様々に選択し聴いてみた。
こちらもHD同様の音だが、ハイレゾクラスの音は、どのサンプリングレートを聴いても、明確な違いは聴きとれなかった。
一方「i-dioHQ」だが、このハイレゾ音源も、アマゾンミュージックHDそれと同様な音を聴かせてくれた。ただこちらの方が「音の整然」としての存在は良いように思えた。
i-dioの他の通常音源との比較をしたが、こちらははっきり違いが聴き取れた。
通常音源では、音の輪郭がぼやけ、音自体も軽く感じられる。
両者を聴き比べた結果はほぼ互角。
i-dioHQはオンキョーミュージックやオトトイの「本物のハイレゾ音源」を配信しているので、クオリティの高さを維持できているのだろうとおぼしい。
一方アマゾンミュージックHDに対して、一つの疑問が浮かび上がった。
本当のハイレゾ音源を使用しているのか、と言うことだ。
あれだけのストックの音源を、マスターテープから、ハイレゾに移し替えることは不可能と思える。
とすると、CD音源からアップサンプリングをしているのではないか、と私は思っている。この点についてアマゾンミュージックHDに問い合わせたことはないので、あくまでも私の想像の範囲であるが。
CDからアップサンプリングをしたとなると、もともとの音源が44.1kHz、16ビットなので、これをいくらアップサンプリングしても、本物のハイレゾ音源とはならないのではないか。
そこが大変残念なところである。
しかし、多くを求めなければ、アマゾンミュージックHDは、優れたストリーミングサービスと言えるだろう。
ここで余談を一つ。
通信衛星を使用し、音楽サービスを行っている「ミュージックバード」と言う放送がある。
月2000円(税別)の聴取料金で50チャンネルが聴けるサービスだ。
この歴史は古く、20年以上前に「CS=PCM放送」と当時は呼ばれ、ハイクオリティな音質で好評を得た。
その当時は、無圧縮のPCM音源を流していた唯一の放送サービスであった。
しかし、その後MP3圧縮の現在の形に変わり、音質は確かに良くなかった。
だが、このサービス、音質向上には熱心で、暫く前に配信レートを16ビットから24ビットにアップさせ、聴取者からの評価を上げている。
これから先、来年の春ごろを目指し、更なる音質向上のサービスを始めると言う。
「MQA」と言う新技術を使い、音質を高めると言うのだ。
この新技術、正直分かりにくい理論であるが、私が記事を読んだで解釈した範囲で言うと「マスターからのA/D変換時の時間軸を端末側での再生時にその時間軸を借り受け、マスターの音により近づける」ものだと言う。
既にこの技術は「e-onkyo music」のハイレゾ音源や「MQACD」として実際に活用されている。
私はまだこの技術のパフォーマンスを経験していないが、非常に期待の持てるものだと思っている。
故に、来年の春のミュージックバードの進化が楽しみである。
現在、様々な音楽サービスがある。皆様も色々試して、是非その魅力を感じていただきたい。
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