Eテレで毎週水曜23時~放映の「レイチェルのパリの小さなキッチン」を見ている。6回シリーズの3回目が終わったところ。いつも録画で見ている。
日本の料理番組にはない大胆なフランスの家庭料理を紹介している。
ちなみに主人公レイチェル・クーは、パリに住むイギリス人。だから生粋のフランス人ではないし、番組制作はBBC。
イギリス人料理人と言えば「ジェイミー・オリヴァーの15MM」というテレビ番組にもハマった。だってジェイミーが作る料理がもの凄く汚らしい盛り付けで、ビックリ仰天で目が釘付けなんだ。
時間制限が15分なので、ナイフで刻まずに千切ったり、そこらじゅうにレモン汁が飛び散るのは当たり前。15分で料理を作って、片付けが1時間くらいかかりそうな感じだった。
さて、レイチェルの凄さは、料理人なのにろくな調理器具を使っていないこと。
日本人の私にはどう見てもホーロー性の洗面器。しかも縁がボロボロに錆びている。
ところがこれがボウルとして使われていて、そのボウルで何かを混ぜたり潰したりするから、錆びが剥がれて入らないかとヒヤヒヤする。
お菓子づくりでは、ゴムべらを使わないからボウルにまだ材料が残っていたりして、計量の意味が無いような思えてくる。
レイチェルは自宅(アパルトマン)の狭いキッチンで作業をするのだけれど、ガスコンロもいちいちマッチで火を付けなければならない。しかもなかなか付かない。
見ていて思うのは、雑さ。そして、自己評価の高さ。
第3回目の放送はたまたまMIFさんと見ていたら彼も自己評価の高さが気になったらしい。
あんなに雑に自分で作ったモノを自画自賛するのは鼻に付くようだ。
でも視聴はやめられないだろう。
日本の料理番組の繊細さにはない雑さが魅力だ。
moco'sキッチンで速水もこみちさんの調理も大胆だが、ジェイミーやレイチェルに比べたらとっても繊細。
レイチェルが狭いキッチンで、できたての料理をしかも焼型から直接フォークで立ち食いする行儀の悪さ、そして自画自賛でベタ褒めする姿。
しかも食べ方が汚らしい。日本人の感覚に合わないというか、いちいち舌を出して舐めるように食べる姿がどうしても気になる。
日本人の料理人が日本のテレビ番組でそんなことをしたら批判の対象になるだろう。