makoto's daily handmades

「とめはねっ!」12巻を読む

河合克敏著。

これもMIFさんから勧められて読むようになったシリーズ。
気がつけば12巻まで出ていたのですね。
数年前にNHKでドラマ化されたのだけれど、オリジナルストーリーだったので原作の方が面白い。
今回は、主人公・縁が高校2年生の夏休みのお話。

私は高校生の時に何かに打ち込むことがなく、今にして思えばもったいないと思っている。
とくに今、山歩きにはまっているのでこの時代に出会っていたら、その後の趣味の幅も違ったかな?と思うことも。

この漫画では、みんな書道に打ち込む人ばかり。
字が下手な私にとっては、書道に打ち込むってことは初めから字が上手なんだろうな…と思いたいが、登場人物の1人結希ちゃんは「字がうまくなりたいから書道を始めた」という1人。
本巻では、入賞したので高野山まで表彰式に出席(鎌倉から日帰り)している。

でもこの結希ちゃんは、この夏休みが終わったら書道部は辞めさせられる予定。
柔道部と書道部の2足のわらじで活動しているのだがら、柔道がインハイで優勝する実力があり、オリンピックの強化選手になったという設定だから。
こんな才気あふれた人、実は私の周りにもいた。男子だけれど。
同じ河合克敏さんの作品の「帯をギュッとね」の中に、同級生(学校名・名前は一部改造)が登場していた。
柔道のトップクラスの選手と机を並べて同じ教室でクラスメートとして過ごしていた日々があるのだけれど、こういうトップクラスの選手の学校生活を横目で見ていた者として言いたい。
「そんなにいい子ばかりじゃないよ」って。
実際のところ、私は彼らが大会出場しようが応援する気持ちにはなれなかった。

さて、こんないい子ばかりの鈴里高校の面々、ありふれた青春漫画という感じではなく「文化系部活でも一生懸命打ち込んでいます」という感じがいい。
取り戻せない時間だけれど、私も一生懸命に打ち込むものを見つけたので、謳歌しようと思える作品だ。
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