鳶田ハジメ著。
久しぶりに「読書」カテゴリの紹介が漫画ですが、鳥好きなら読んでみてください。
私はセキセイインコを4羽飼っていますが、この漫画は野鳥の観察なので、飼鳥とはまた違った魅力ある野鳥の様子や観察について漫画で親しめる感じです。
私のような飼鳥をしているモノにとって、野鳥はまさにワイルド、野生を感じてしまいます。
例えるなら、ペットのネコちゃんはネコちゃんであって、イリオモテヤマネコやツシマネコのような野生味はないし、町の野良猫とも違う、という感覚です。
この漫画では、野鳥観察の基本やその魅力、野鳥の習性など、野鳥愛にあふれています。
私が小学生の時の担任は、小学校の周辺で見られる野鳥に感動していまして毎朝、今日見かけた野鳥についてアツく語っていました。
けれど、私はぜーんぜん興味がなかったです。
だって生まれてからずっと見ている野鳥ですから、それがどう珍しいのか全然分からなかったンですよねぇ。
それは野鳥だけじゃあなくて、教室に飾るために自宅から持参した花にその先生はビックリしていました。
「今日の花、どうしたの?」と尋ねてくるので「庭に咲いていた花だから」とか「お母さんが学校に持って行けというから」とか答えました。
それが珍しい山野草だなんて、知らんがな⋯という感じでした。
当たり前を当たり前としか感じない生活をしていると、身近な自然なんて全然気づかないものです。
今も実家周辺は、野鳥がそこそこいまして、その名称を知ったのは私が年取ってきたことと、やっと野鳥に目を向けるようになったからだろうと感じています。
双眼鏡を首から下げてまで観察しようとは思っていませんが、鳴き声でどんな鳥かくらいはなんとなく分かることもあるし、カラスの遊びがなかなかに複雑でそれを観察する面白さは感じています。
そんな「ゆる野鳥観察」であっても、この漫画は知るを楽しめる1冊だと思いました。