学生時代からの友人サクラKさんから、お茶とお菓子が届きました。
友人とはいえ、彼女には父の訃報を知らせずに年越し。
彼女から年賀はがきが届いていたので、寒中見舞はがきを送っていた次第です。
彼女の実家がある地域はお茶の産地ですが、近年は茶畑が激減して宅地や商業施設ばかりになってしまったと嘆いています。
非農家とはいえ、子どもの頃から見慣れた風景の激変に彼女も帰省のたびに驚きが隠せないそうです。
彼女はすでにお父様を亡くされていて、認知症のお母様がご自宅の近くの施設に入所中です。
昨年はお互いに親の介護が始まっていたのですが、介護の主体となる彼女と、私の立場とでは雲泥の差がありました。
それに彼女は第一子の長女。
私のように第二子の長女とは、まったくもって責任の所在が違い、また人生の切り込み隊長である第一子は長年の責任感の強さと親からの期待は、私には想像を絶するものがあります。
そんな彼女に、私の父の旅立ちはお知らせづらかったです。
彼女からお母様が少々認知が怪しくなってきた、と知らされたのはコロナ禍前なので6年ほど前です。
お母様は要介護1から始まって、今は要介護4だとか。
もう自力で歩行は難しく車椅子生活で、ゆっくりと不可逆的な老化をしていて、施設からたまに彼女の自宅に外泊することはあるそうです。
日々お母様の介護に心を砕く彼女に、私の父が亡くなったことをお伝えするのは、少々心苦しくて。
彼女のお母様も私の父と同じ症状があります。
だから昨春くらいは、私の父も彼女のお母様くらいの速度で老化していくのだろうか、とボンヤリ考えたこともあったンですけれどね。
症状とは人それぞれとは言いますが、ホントだな、と思うほどでした。
だからこそ、彼女にとっても私の父の旅立ちは衝撃的だったとも言われました。
彼女から届いたお品は実家の仏壇に供えさせていただきます。
心優しい友達をもって、私はホントにいい巡りあいをしているな、と思っています。