makoto's daily handmades

おばあちゃんといっしょ

今日は、梶が谷駅の近くで祖母と叔母Sちゃんと待ち合わせて、昼食を食べる。
この3人は去年一緒に草津温泉に行った仲だ。
叔母が車で祖母を迎えに行き、私は現地集合。
大変美味しい海鮮丼をいただき、デザートのシソシャーベットも美味。
味噌汁に微かに酒粕のような風味があって、なんだか珍しいし、真似したいけれどほんの微かな風味だから、酒粕が余るなぁって。

さて、その後は実家でおしゃべりタイムだ。
私の両親は旅行中。
今日は叔母と私、明日は趣味の詩吟のお稽古でお出かけ、明後日は祖母の妹たちが集まるのだとか。
その妹たちもみんな80代で足が悪い人もいる。
行きは送ってくれる人がいるが帰りはバスになるという。

私 「3人とも同じ駅まで行くのでしょ?タクシー呼んだら?」
祖母「タクシーって高いでしょ?」
私 「今調べるね…3人で相乗りなら一人600円くらいだよ」

たぶんタクシー呼ぶのを面倒くさがるだろうと思ったので、電話の近くにタクシー会社の電話番号を大きく書いて貼り付けてきた。

祖母と叔母Sちゃんとのおしゃべりタイムはいろいろな思い出話だ。
とくに私は今の実家では無く、建て替える前の茅葺き屋根の家の思い出話が好き。
私は6歳の時に解体された家の思い出をかなり鮮明に覚えている。
ベコベコに歪んだ大きな緑色の缶に入っていた海苔、手垢で真っ黒になっていた茶箱に入っていたお茶、お櫃、大きなへっつい、夜なべ仕事と藁うち、夜なべ仕事の菜っ葉を束ねる作業や状差しのような道具、家の裏にあった小さなわき水にいた鯉、薪割り、お風呂のたき付け、くみ取りのお便所などなど。

たぶん友達の家には無いけれど、自分の家にある普通のものの数々。

物心つく頃には、この家は将来壊されて新しい家に引っ越すと聞かされていた。
だから、大人達が「小さなmakotoはこの家のことを大きくなっても覚えているかな?」と言っていたのだろう。
だからこそ覚えているのかもしれない。

叔母Sちゃんは「なんでmakotoがそんなこと知っているの?私だってうろ覚えなのに」と言う。
それだけ私にはあの茅葺き屋根の家の思い出が、キラキラとした思い出なのだろう。
祖母すらもベコベコの缶は忘れていたみたいだけれど。

こういった思い出の共有は大切だ。
祖母は89歳。
杖も使わずに歩けるし、趣味のためなら何キロも離れた教室まで通うし、バスと電車を乗り継いで隣の市までいそいそと出掛ける。
本当に田舎のどこにでもいる普通のおばあさん。
いつまでも元気でいて欲しい。

コメント一覧

makoto
jun-sweetsさんへ
祖母が元気なのは本当にありがたいことです。
毎日近くのお地蔵さんに「お迎えはピンピンコロリでお願いします」とお参りしている、とのこと。
いつまでも元気でいて欲しいです。
jun-sweets
こんばんは(^^)
おばあ様、お元気でいらっしゃいますね(*^^*)
私の祖父母は父方、母方共に私が20代の間に他界したので、なんだか羨ましいです。
私もおばあちゃんとそういう時間が持てたらよかったな。
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