MIFさんに「改造して」と渡されたのは、空調服。
初めて手に取ったので、へーこれが空調服なんだぁ、と呑気に眺めていたら、MIFさんが半袖にしてほしいとおっしゃる…。
いや、空調服って腰の扇風機で袖口まで含んで空気を送ってくれるからいいんであって、半袖じゃあ意味ないじゃん!
という私の抗議はモノともせず、半袖だ、半袖とおっしゃって、私に魔改造を強要してきます。
そうですか、じゃあ試着してどのくらいの長さにするか教えてよ、と促す私。
作業服の上腕にはペンさしポケットもあるから、ポケットと干渉しないように縫わないと…と思っていたら、MIFさんが「ポケットが浅くなってもいいよ」と。
いやいや、いくら何でも私はそんな縫い方しませんから、とお申し出をお断りしました。
とはいえ、私は手縫い派なので、縫い目はどうしようかと思って思案を巡らし、結局まつり縫いにしました。
一番大きな理由は、その空調服は私が洗濯するのでほつれたら、私が直すことになるから。
クリーニング店に出すのなら、両面接着シートで止めてから千鳥掛けするけれど、激しく擦れることもないだろうし、所詮真夏だけの空調服ですから、手抜きします。
仕上がって試着してもらったら、MIFさんから「お、いいじゃん」とのご評価。
私はとりあえず少し長めに仕上げたから、もっと改造したかったら言ってね、とともに「本当に半袖の袖口を絞らなくていいの?空調服の意味ないんじゃあないの?」と尋ねでも、これでいいとのこと。
そしてMIFさんは脱いだ空調服を丸めてポイッ。
…今すぐ着るわけじゃあないから、これでいいそうです。
ま、オトコなんてこんなもんさ、と思っているから私も放置します。
こんな簡単な改造じゃあなくて、やりがいのある魔改造服を作りたいなぁ、と思った次第です。
蛇足:インコちゃんのアップリケを縫いつけようかと思ったら、丁重にお断りされました。