まさかの6回目、と思っていたら7回目がありました。
今回は、母、兄、私で作業しました。
父も少し作業したのですが正味30分くらい。
兄は午後から組合の会合へ行くため午前だけ。
この会合は運送業者さんとの価格交渉で、今シーズンの地方発送料金が決まります。
デパートのお中元お歳暮、ふるさと納税などとは違って、個人経営の農家の直売所の取扱量ですから、それほど値引きはしてくれませんけれどね。
作業はまず、梅干し用の紫蘇を加工しました。
兄が赤紫蘇を刈ってくれたので、茎から葉っぱをもぎ取って、洗って乾かし、塩で赤紫蘇の葉を揉んでいきます。
父も最初は少し手伝ってくれたのですが、あまり集中力がないのでかなり硬めの葉軸も混ざっていまして。
父が席を外した間に葉軸を取り除いて、何事もなかったかのようにやり過ごしました。
梅干しは自家消費分のほかに親戚に配ったりするので、ちょっと多めに作っています。
ですが、今年で親戚に配るのはやめる予定。
そして来年からは自家消費分も白漬け(赤紫蘇を入れないタイプ)にする予定です。
祖父が亡くなって沢庵漬けを止め、祖母が面倒になって白菜漬けと糠漬けを止め、とうとう梅干しもかぁ…と思ったららっきょう漬けも止める予定なんですって。
あーあ、漬物は全部取りやめか…。
私が子ども時代は、親戚とのコミュニケーションには漬物がつきものだったものです。
ちょっとした手土産、物々交換に無くてはならないもの。
そして食卓、お茶請け、酒の肴には必ず漬物鉢が並び、ハレの食事からケの食事まで、そこにあるモノ、と思っていました。
赤紫蘇を梅干し樽に入れ、道具類の後片付けをして終了。
来年以降、こういった道具類は使わないので始末するのかと思えば、まだ保管しておくそうです。
少しは未練があるということなのかな?
さてそのあとはブドウのツル切りです。
ブドウのツル切り、もう1か月以上前からずっと続いています。
というのも、ブドウの成長は基本的に落葉まで続きます。
ゆえにツルもサス(脇芽)もずっと出てきます。
それを全部処理しないと、棚に絡みついて、それが木化し、取れなくなってしまうのです。
だから、落葉まで永遠に続く作業なのです。
ツルが変形したものが、ブドウの果実になるので、ツルが発生しない=果実ができず、品種改良してツルがないブドウは理論上不可能だそうです。
今回、父が殆ど農作業が出来ませんでした。
健常者なら果樹園の移動は徒歩1〜2分でできるところを、父は15分ほどかかるようになってきました。
ヒトの健康寿命とはなんと儚いものか…、そんなこと分かっていたことなのに今更実感しています。
次回も楽しくお手伝いしたいです。
☆おまけ☆
10年?15年?ぶりくらいに宮前メロンを入手しました。
川崎市の名産の1つなのですが、激レア農産物です。
だって生産農家が2軒なんだもの。
川崎市に宮前区が発足したのが昭和57年。
それを以前から数軒の農家が生産していたメロンに、宮前メロンの名称で生産販売。
私のイトコ達(皆さん野菜農家)も何軒か参入したのですが、まぁ5年くらいで見切りをつける方々が多くて。
イトコ達も止めちゃったンです。
その後、今から30年ほど前にちょっとした刑事事件があって、これ幸いと相続やなんやかんやと現在2軒に。
ゆえに地元では知名度バツグンなのに入手方法は殆どの住民が知らないという幻の宮前メロンです。