今日の午前中はこの本を読んでいるだけでほぼ終わってしまった…。
ぽっちゃりキャラの主人公、高校は卒業したけれど就職も進学もしなくて、毎日プラプラ。
けれどデパ地下で見つけた和菓子屋でアルバイトとして働きはじめた。
帯には「デパ地下を舞台にしたほのぼのミステリー」と書かれていたが、ミステリーというほどのものではない…かな。
例えば日常生活で、女性が左手の薬指に指輪をしていたら「既婚者だろう」と検討がつく。
その程度の内容をつなぎ合わせて簡単な謎解きをする感じ。
そのさりげないことの積み重ねから展開していく。
これまでにも和菓子が出てくる小説はいくつも読んではいる。
でも特筆すべきは、この本ではその和菓子を絡めての謎解きが多い。
和菓子も…なのだけれど、その道具や菓子の成り立ち、由来も大切な要素になっている。
要するにこれまで読んだ、和菓子が出てくるどの小説よりも、和菓子に愛情が込められて書かれている。
そして立地はデパ地下だ。
デパ地下という「夢の空間」の舞台裏が、垣間見れるのは知らない世界をのぞいている感じがしてワクワクする。
ちなみにこの本は、まだ続編がありそうなのでそれも早く単行本化されないか…と期待している。
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