日本陸軍が導入した戦車は歩兵戦闘の支援を主任務とし、やがて独自の車輛開発、戦車部隊の編成と戦術が模索されていく。しかし第二次大戦が始まると、海戦や航空戦を重視する軍上層部の理解が得られなかったことから、開発と生産は遅れ、戦車部隊は多くの困難を迎えながら戦場で戦うことになる…。
米軍のM4シャーマン戦車も姿を見せた。
精強の第9連隊は、技術的には米軍をはるかにしのいだ。
戦車砲は見事にシャーマン戦車をとらえた。
しかし装甲が違った。日本の97式中戦車は25mm、M4は140mmである。
命中弾はボールのように、むなしくはね返るだけであった。
M4の正面は装甲が厚く、ことごとく滑って白紫の閃光をひいて高く空中に飛んだ