
10月大天使官
肩書きは大層でも、実情は宅配便配達夫とも、メッセンジャーとも。コスモスをとどけたり、金木犀香りと媚びんに摘めた花をとどけたり。大物では鱗雲の別荘になりそうなのを白鷺の応援で届けたり。
24時間勤務の今日は。夜明け前から、台風崩れの熱帯低気圧のあと、湿度がドッとはいりこんできて。
空は大層なぐらいの東の空のオリオン座を筆頭の星々の宮殿だったのが、明けて見ると灰色雲、それに太陽王がバックアップて蒸しむしに。しかし、そこは秋の青空白い雲に。
そろそろ出掛けるかと九時に、装備をフンワリ白雲に逢わせて鶏羽根に。しかし飛び立ちたしまち、湿気を吸ってドンドン羽ばたきがつらく。これはブンブン羽音空気を切るトンボ羽根にすべきであったと。その羽音だけで蚊はよりつかず、蜘蛛の巣も切ってかいくぐれたのに。後悔先にたたず。
燕羽根も伝書鳩羽根も、どらえもんタケコプターをあるのによりにもよって、鶏羽根をえらぶとは。いっそのこと蝶羽根で優雅に、きょうは湿気てるしだいです。
