ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

さいたま市桜区の荒川河川敷に広がる秋ヶ瀬公園に約11カ月ぶりに行ってきました

2020-09-17 00:00:05 | 季節の移ろい
 さいたま市桜区大字栄和から大久保領家などの荒川河川敷に広がる埼玉県営の秋ヶ瀬公園に約11カ月ぶりに行ってきました。

 昨年10月12日に関東地方などを襲った台風19号によって、埼玉県内の荒川、その上流の入間川などが氾濫し、さいたま市桜区の荒川沿いにある県立秋ヶ瀬公園は水没し、長い間、立ち入り禁止になっていました。

 この園内への立ち入り禁止は先月の7月15日に解禁され、秋ヶ瀬公園内の小道にも入れるようになりました。



 秋ヶ瀬公園内の道路は冠水時は泥で埋まり、木々などの破片が散乱していたそうです。泥で埋まった園内の水洗トイレ各所も配管などから洗浄し、復旧作業は難航したそうです。

 今回、秋ヶ瀬公園内の雑木林などに行ってみて、やはり荒れていました。

 背の高いメタセコイアの木々も、伸びた枝を調整する枝打ちしてない荒れた姿です。人の手が入っていません。



 自然豊かな公園内の雑木林は、実際に通常は管理のために枝払いなどがされ、小道も草刈りなどの人為的な整備がされていたのですが、今回は実際には未整備のままです。未開の感じです。

 また、雑木林の小道は昨年10月までは野鳥観察や昆虫観察の方々が歩いた踏み分け道ができていましたが、これが今回は当然、できていません。これが意外と難問です。

 雑木林の小道沿いにはアレチウリの花が繁り、小さな白い花を咲かせています。





 小さな白い花にイチモンジセセリが来ています。



 タテハチョウのツマグロヒョウモンのメスも来ています。



 アカボシゴマダラも飛来しています。





 このアカボシゴマダラは、特定外来生物(外来生物法)に指定されているチョウです。

 センニンソウのツルも絡んでいます。センニンソウの花も何となく咲いています。

 ミズヒキの花も荒れた感じです。 



 雑木林では、ごくわずかにシジュウカラなどの鳴き声が聞こえました。

 疎水沿いに咲くキクイモ系の黄色い花です。この黄色い花にはチョウは来ていません。



 さいたま市の秋ヶ瀬公園は再開されました。しかし、昨年10月12日に関東地方などを襲った台風19号の被害を受けた爪痕はすべてが消えている訳ではありません。