ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

埼玉県比企郡吉見町にあるさくら堤公園では、早咲きのコヒガンバナの花が咲いています

2020-09-22 00:00:05 | 季節の移ろい
 埼玉県比企郡吉見町の水田地帯の中にあるさくら堤公園では、早咲きのコヒガンバナの花がよく咲いています。

 昨日9月21日編の弊ブログでご説明したように、この早咲きのコヒガンバナの花は、8割ぐらいは深紅の花ですが、残りは白色、ピンク色、オレンジ色などの花が咲いていて、目を引きます。

 さくら堤公園は、水田地帯の中に設けられた堤です。



 その高さ5メートル強の堤の斜面に植えられたソメイヨシノの大木の根元で、早咲きのコヒガンバナが群生して咲いています。



 昨日の2020年9月21日編でご紹介したように、このコヒガンバナは、埼玉県のほかのヒガンバナ群生地に比べて、約2週間も早く花を咲かせます。



 この早咲きの“ヒガンバナ”は「シナヒガンバナ」あるいは「コヒガンバナ」と呼ばれている早咲きの品種です。

 このシナヒガンバナは染色体が2倍体です。このため、種ができるそうです。

 シナヒガンバナは、朱色の花以外に、オレンジ色や白色に近い、花も咲かせます。







 よく見ると、白色に見える中に、ピンク色に見える花もあります。





 深紅の花はいくらかしぼみ始めています。オレンジ色や白色の花は今が最盛期の感じです。



 このシナヒガンバナの周辺では、普通のヒガンバナの花芽がついた茎が伸び始めています。



 もう1週間も経つと、今度は普通のヒガンバナの深紅の花がいっせいに開花します。

 この日はやや小雨模様だったために、シナヒガンバナの花にはチョウは蜜を吸いに来ていませんでした。

 晴れていれば、アゲハチョウやカラスアゲハ、タテハチョウ系が花の蜜を吸いに集まります。