社員のおしゃべり

日々の生活の中でのできごと

リユース・・・

2015-09-17 13:24:10 | 楽しく楽しく
 宮部みゆきさんの本を読んでいると、江戸もので「着物の古着屋さん」がたびたび登場する。 買った着物に何やら怪しいものがとり付いていたりして話しが展開するような・・・、話にどっぷり引き込まれてしまう。 

 私たちが子供の頃にはご近所さんのお兄ちゃんお姉ちゃんから小さくなった服をもらって着るのも当たり前であった。 私の娘たちだって、知人から沢山いいものをいただいて重宝したものだ。 子供はすぐに大きくなるから、「これ、可愛いよねえ」と思って購入しても翌年には着れなくなる。

 今では、あまりそんな風潮はないように思うのだが・・・。 まあ娘たちから「これいらないけれど、いる?」と言ってもらいうけることはある。 「お下がり」ではなくわが家では「おあがり」などと言っている。

 宮部さんの本を読んで、江戸時代のエコロジーな生活に興味を持った。 「江戸」には「ゴミ」と言う価値観がなくすべて「資源」だったと言う。 ほとんどゴミを出すことのない、循環型社会だったらしい。

 「使い捨て」などという発想は一切なく、物はなんでも新品がいいという考え方もなかったらしい。 壊れれば直し、必要なくなればそれを売り、必要になれば再度ユーズドを買う・・・。 とても丁寧な暮らしぶり、生活がうかがえる・・・。 よく描かれる長屋住まいの生活も、この感覚なら物は増えないし、必要最小限度のものに囲まれての生活となる。 

 本に登場する古着屋・・・着るものを買うのも古着屋が当たり前だったと言う。 江戸周辺の農村で桑を育て、養蚕により生産した絹糸や、綿花を育ててできた糸を織って布になる。 呉服屋で販売し、仕立て屋で着物になる。 着なくなれば、解いてサイズを替えて又新たな着物に仕立て直す。 あるいは布になれば、布団や敷物などにしたり最後は雑巾にする。 そして感心したのは、そのぼろぼろになった布は燃やして灰にし、灰の回収業者が引き取って、肥料として土にかえすのだそうだ。

 「えっ!!ここまで」と思ってしまう。 それぞれの過程に資源として扱われ、それが商売になっていたと言うから驚きである。


 「灰になるまですべてが資源」・・・実にすばらしい・・・。 

 何だか自身の生活を振り返らないといけないような気持ちになった。


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