今朝も霜が降っています。庭の龍の髭(りゅうのひげ)にも霜をのせて所謂(いわゆる)霜降り模様を呈しています。その密集した葉の中に瑠璃色の実がひっそりと見えました。宝石のような瑠璃の珠が目から心に入ると「おしゃりこ」の思い出が湧き出てきました。「おしゃりこ」とは私の幼年時代にこの龍の髭の瑠璃色の実を「おしゃりこ」と呼んでいました。この実を探し出すと実の皮を剥いで白い果肉だけにして廊下や板の間で鞠のようについて遊ぶのです。そんなに格別面白い遊びではないのですが、びっくりするくらいその実は弾むのです。その不思議さが興味深くさせるものでした。
何故この龍の髭の瑠璃色の実を「おしゃりこ」と呼んでいたのかは判然としませんが、多分白く皮を剥いだ実が「お舎利」(お釈迦様のご遺骨の粒)のようなと云うことから「お舎利子」(おしゃりこ)と呼ばれるようになったのでしょう。
何故この龍の髭の瑠璃色の実を「おしゃりこ」と呼んでいたのかは判然としませんが、多分白く皮を剥いだ実が「お舎利」(お釈迦様のご遺骨の粒)のようなと云うことから「お舎利子」(おしゃりこ)と呼ばれるようになったのでしょう。