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昨年の12月27日に大阪堺市でご逝去になられた藤原益子さんの1周忌法要が去る11/17に本堂で営まれました。近親者
の方がご遠路を参集されご縁にあわれました。
その折り、益子さんが趣味としてされていた「布絵」の作品「松虫草」の大作を寺に納められました。十数年も前、御夫君寛常
氏と一緒に上高地へ松虫草を見るために訪ねたその時の印象を布絵にしたものとのことです。
うれしくもわけこしものか
遙々と松虫草の咲き続く丘
と、短歌が添えられています。作品の左下に落款印「紫園」が押されていますが、これは夫君寛常氏が篆刻されたものと見えま
す。
松虫草をネットの花図鑑で見てみますと、次のように説明されていました。
[まつむしそう科まつむしそう属] 分布地 日本全国
8~10月咲き 花径4㎝大で花弁に特徴がある
高原の日当たりの良い草地に生えている
初秋の高原で出会う花で爽やかに美しい
栽培されている花より野生が一段と美しい
ピンクががった藤色で目立つ
草丈は30㎝程度 葉はアネモネのように小さく割れる
とあります。
高原に遙々と訪ね、一面に咲く「松虫草」を見た印象はそれはそれは幸せ感溢れる一時であったことでありましょう。