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馬酔木の花
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馬酔木の若芽
宗方の菅 富二男さんからいただいた馬酔木に花が咲いていました。赤い若芽を伸ばしながら白
い花が鈴なりの房状に咲いています。富二男さんの園芸趣味は尋常ではありません。花木を種を採
取しては育成しておられます。寺へも何種類も花木をいただいています。
馬酔木(あせび)はつつじ科に属している植物ですが、毒性の強い植物で馬が食べると酔ったよ
うに足がなえることから足癈(あしじひ)と呼ばれ、あしびが変化してあせびとなったと云うこと
です。そのようなことから馬酔木の漢字表記も成るほどと理解できました。草食動物はこの馬酔木
の葉っぱは避けて食べるそうで、奈良公園の鹿はこの馬酔木を食べない為に馬酔木が異常に繁茂す
るのだとのことです。
馬酔木の葉っぱを煎じて、その煎じ汁は殺虫液として使われてきたのだそうです。でも葉っぱも
花も清楚でおとなしい容姿をしていて万葉の昔からよく歌にも歌われて来ました。