万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

鳥とまらず

2013年12月09日 | Weblog
                       


 5日の夕に研修旅行参加住職全員で会食の時間をもちました。会場は京都東山八坂神社の裏近くの亭で和食をいただきました。

そのお部屋の床柱に掛け花入れに、白侘助の蕾と紅葉した柳葉様の一枝が入れてありましたが、その一枝は何なのか不明なので、

仲居さんに問うと「・・・とりとまらずの木です」と教えてくれたのですが、一同ビックリ、皆初めて聞く名前なので「???」

「そんな木があるのですか!」、「棘があるからなのです」とのこと、いろんな名前の植物があるものです。


 自坊に帰って早速「牧野植物図鑑」で調べて見ると確かに「鳥とまらず」の項目がありましたが、①には「へびのぼらず」、②

に「鳥とまらず」とありました。ちなみに③に「こがねえんじゅ」とも呼ばれていることが知られました。「めぎ科」に属する木

で「なんてん」や「ひいらぎなんてん」などが属していて棘がある木が多いようです。名前はともかくとして紅葉した葉はあざや

かでやさしさがあります。

 和食が世界文化遺産に指定されたことを料亭の皆さん大変喜んで居られました。お料理も大変素晴らしいものでした。  
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龍谷大学図書館リニューアル

2013年12月09日 | Weblog
 本願寺式務部関係の拝観から続いてリニューアルした竜大図書館を寶壽寺村上弘徳師のご案内で見学させていただきました。本

願寺境内の南西隅に昭和7年に建造された地上4階地下1階の図書館なのですが蔵書の増加などで数年前より内部の改造工事が大

規模に行われ今春完成したとのことで、私ども竜大に学んだ頃の図書館内部の面影は無いほどに変わっていました。

 今、大宮図書館の蔵書は70万冊、深草や瀬田キャンバスの2図書館の蔵書を加えると200万冊の蔵書となるのだとのことで

、大学図書館としては蔵書数の多い大学だと思います。殊に大宮図書館には本願寺歴代門主の文庫である「写字台文庫」が移管さ

れたり、大谷探検隊のシルクロードからの文物などが保存されているなど貴重な文献が多くあります。それらは貴重本の地下収蔵

庫に保存されていて閲覧の機会は少ないのですがこの度は収蔵庫に入れていただき何点かを目の辺りに出来ましたことは眼福であ

りました。今回閲覧に呈された文献、「平家物語」(室町時代写本、覚一本)、「李柏尺牘稿」(大谷探検隊がローランで発掘し

た文書。重文)、「解体新書」など。収蔵庫の中でシルクロード発掘の西夏語経典断簡、などなど管見出来、胸のときめく時をも

たせていただいたことは有難く感じました。有難うございました。

 また、竜大大宮学舎本館で博物館学受講者による展示実習「今と昔の赤い糸 ーー婚姻の歴史と文化をたどるーー」が開催中だ

から是非見て下さいと、お勧めにより久し振りに本館に入らせていただき観覧いたしました。大変面白いテーマで、一般の人と見

られる人も多く来館されていました。

 私は帰りに本願寺前にある「龍谷ミュージアム」にも立ち寄り企画展「アジアの仏教」を拝観して帰途に着いたことです。



図書館玄関ロビーの左右にベゼリク石窟寺院の壁画が実物大に再現された陶板画が立てられています。 
                          龍谷蔵と写字台文庫の扁額 貴重本収蔵庫の内部。

龍谷大学本館(重文)

龍谷ミュージアム地階の紅葉
 
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本願寺を伝持する僧侶衆

2013年12月09日 | Weblog
 この度の今治組(いまばりそ)京都での住職研修の主たる目的は明専寺ご住職浅野亨之師のご案内で本願寺の法要や荘厳そして

法宝類の護持に当たって下さっている部所を本願寺式務部と云います。常時30人くらい居られるのでしょうか?その式務部の

方々が裏方として働いて居られる本願寺両御堂の後堂を拝観させていただきました。

 両堂に護られている不滅の法灯、ご本尊や御真影さまへの巨大なお仏飯を目の辺りにした驚き、両堂に吊されている輪灯の重量

を体感させて貰ったりで何百年も同じように護持され続けて来たすごさを改めて再認識した見学でした。有難し。

 また、後堂の裏に飛び石を渡った所に「五柳の間」と呼ばれている書院造りの建物があり拝観できました。この建物は以前は勧

学寮であったかと思いますが、室内に入るのは初めてです。今は大きい法要の折の出勤僧侶の控え室に使用されているとのことで

す。江戸末期頃の建造かと思いますが、21代明如上人の執務室として建てられたものとのことです。瀟洒な書院で水墨画の襖な

ど素晴らしいものです。文化財の指定は受けてはないそうです。この部屋の窓から百華苑を望むときれいな紅葉が見えました。本

願寺辺りは京都市内の南部に位置していますから今が紅葉真っ盛りなのでしょう。燃え立つような紅葉です。


     
                         
                          御影堂の後堂

           
      五柳の間                        窓から紅葉が真っ盛り            
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