ワタクシのパンダちゃん飼育員体験の旅行記を参考にして、今月パンダちゃんに会いに行こうとしていた人が居る。
去年その方から、大変な熱意と共に、「どうしてもこれをやりたい。どうやって見つけて、どうやって申し込んで、何をできたのか。宿泊はどうしたのか、金額はいくらなのか。言葉も通じず、中国も初めてで勝手が分からず、時間も無く、なかなか情報が得られず難航しているので助けてほしい。」、とお問い合わせをいただいた。
なので、ワタクシの持っている知識を全部伝授して、躓くたびにあれこれと助言をし続けて、ようやく現地と連絡が取れて、健康診断書も入手してきて提出してもらって、申請して許可が出て、現地の移動の手配も、宿泊の手配も整って、後はほぼ行くだけ、という段階まで来て、ご本人も大喜びで、ホッと胸を撫で下ろしていたのに・・・。
現地から、「パンダちゃんの間に犬ジステンパーが発生して、感染が広がっているので、国の決定でボランティアプログラムが一切禁止になったので、予約はキャンセルさせてもらう。」と連絡があったらしい・・・・・・・。
感染が発覚した4頭のうち、もう2頭も死んじゃったって・・・・・・・・・・。
犬には有効なワクチンが有るけど、パンダには無くて、罹ったら90%くらい死んじゃうんだって・・・・・・・・・・・・・・。
だから、全土のパンダ保護施設が厳戒態勢で、ボランティアプログラムが一切禁止だって・・・。
まだ感染していないパンダちゃん達は、別の保護センターに移送済だというけど。
その子達に影響が出ないように祈るばかり・・・。
たったあれだけしか居ないパンダちゃん、数を減らす訳にはいかない・・・。
でも、そういうの考えると、鳥インフルエンザが発症するたびに、その鳥施設にいる鶏を全部殺処分してしまうのは、乱暴だなぁという気もする。
まぁ、あんな何万羽も居る鶏を一羽一羽検査していくのは大変な事なんだろうけど、元気だった鳥にはお気の毒だなぁ・・・。
・・・・・とは言っても、そのうち命を奪われる運命ではあった訳だけれども・・・。
ようやく旅のプランが固まって、不安要素だったその申請や、深夜の移動の足の確保など全部クリアになって、一週間ほぼ全ての時間をあちこちのパンダに会いに行く事に費やす予定だった彼の落胆っぷりは、本当に気の毒で・・・・・・・・。
会社も普段だと1週間もの休みを取ると白い目で見られるような旧態依然とした社風らしく、今年奇跡的にこんなタイミングで会社が休みになったので決意したけど、今回逃すと一生二度とチャンスが来ないだろう・・・、とめっちゃ悲しそうで、こっちまで泣けてくる・・・
なんで日本って、こんなに有給を取りづらい風潮が蔓延ってるんだろうね?
いいじゃん、お互いに助け合って、取りたい時期にお互い取ればいいじゃん。
与えた日数、その年中に社員に消化させなければ、会社側にペナルティを与えるとか、そういう仕組みにしてやってくれないかな?
・・・・・・・・・・と、好き放題有給遣い過ぎてまだ次の発生まで7か月以上あるのに、もう3日しか残っていないワタクシが言ってみる。