この冬一番の寒さに,さすがの三重県中南部に位置する松阪でも霰と雪花が散る休日になりました.今週末はやっと週休2日になったので待ち遠しかったにもかかわらず、この寒さでは厳しいかな?しかし、一月はまだ可能性はあるが,2月は微妙に喰いが落ちるので,せっかくの土日の休みを利用して、計画を練るも、琵琶湖は寒すぎるだろうし,地元の宮川に行くことにしました.
車から河原迄は200m程の担ぎ込みになりますが,宮川では仕方ありません。このポイントは昔は12月によく喰って来たのですが、もう15年以上も入っていないポイントなので,当時とは水深も変わり,殆ど初めてのポイントです。宮川に関しては,20年前よりは全体的に水深は深くなっているポイントが多く、冬場はこういう水深のある淵が一つの目安になります。他の河川に比べて、特に平野部の河川に比べて河岸が高く、こちらが河原で向こう岸は山という地形が平均的な川です。山からのわき水が流入する淵は冬場の絶好のポイントになります。水深は最新部は10mにも達する所もあり、平均的な淵は4~5mくらいです。青々とした透明度のある水面をみると、かつて日本一の透明度を誇った川であることを思いだします。
その景色は20年経ってもほとんど変わりません。もし、来られることがあれば、いくつかポイント等も紹介できればと思います。ただし、平野部の河川に慣れた方や琵琶湖の釣に慣れた方は、最初は戸惑うこともあると、かつての経験からも思います。それでも、綺麗なフィールドで大自然の中での野鯉釣りを堪能できるのは,何よりの魅力でもあります.
釣り場に着いたのは、9時半頃で,竿をセットしたのは10時を回っていました。この寒さの中では殆ど期待できませんが、鯉釣り師はここには居ないと言っていいくらいなので、釣りに対しての鯉の警戒心は殆どありません。それが唯一の救いであり,さらに過去の経験からポイントは統計的にも把握できているので、その点では助かります。確かにこの風景を初めて見たら,鯉が居るのかなあ?と釣れる気がしないでもありません。1投目が勝負なので,丁寧にキャスティングをして待ちます。
今回は竿2本で、前回と仕掛けも同じですが、担ぎ込みなので,アンフッキングマットやロッドポッドは携帯性を考えたライトタックルになります。とても外におれる気温でもなく、西風も強く、マット等も石で重しをしておかないと吹き飛んでしまうくらいの強風です。
車内で,ゆっくりして、時計を見ると12時半を過ぎたので,昼食の準備をし始めたとき,突然当たりを知らせるバイトアラームの連続音。焦っても河原は石が多いので,躓きそうになります。石のない所は砂で足を取られます。この河原では、冬場はブーツが基本的なアイテムになります。足首が出るような靴は石で、躓くことがあるので注意が必要になります。
釣座についた時には、糸は出ていません。したがって,バイトアラームの音も消えています。しかし、最初の当たりで、下流に打った竿に当たりがあったので,竿を煽ると確かな手応え。そして引きの強さはこれ迄よりも強く、期待感で胸が膨らみます。10分くらいかけてじっくり寄せてネットイン。引きの強さに比べて大きさは先週の鯉とほぼ同じくらいで80cmです。色はこの時期の宮川の鯉らしく、黄金色で川の鯉らしい姿を見せてくれています。
この時期の貴重な一本でもあるので、優しくリリースして今回は少し早く4時に納竿しました。