リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

10月の水月湖 余呉湖

2022年10月25日 | 余呉湖
 秋の釣期に入り、昼夜の寒暖差にいつの間にか秋を感じるこの頃です。もう10月の下旬ですからね。全国の鯉釣りの猛者たちも大会やら貴重な週末の鯉釣りにハンドルを握って、釣り場に向かっていたのではないでしょうか。
 

 今回は秋のシーズン初めてのポイントとして水月湖へ車を走らせました。片道200kmの距離なので、軽バンでは疲れるので、アウトランダーPHEVです。したがって、荷物もある程度限定されるものの、3泊まではできる準備で名神、北陸道、若狭舞鶴道を通って、水月湖へ。
 平日でもあり、釣り場は静かな水面を見せています。今回は秋には初めてのポイントに満を持しての入釣です。まずは、コマセを用意した特別配合のものを撒きます。ここではまず寄せるという観点から粉餌を即効性を効かせる目的でコマセに使いながら、食って来たらボイリーで足止めさせるというのが、基本的な戦略です。春よりも幾分匂いの強いものを使います。夕方も大事な時間帯であるので、それに合わせてのコマセと第1投です。竿は2本で、岸から10m弱の距離です。水深は2m。水月湖のことをよく知っておられるアングラーならば、硫化水素の関係でその水深が食ってくることは分かります。とは言え、水深が合っていても食ってくるとは限りません。また、水面から杉の木の枝が何本か顔を出しております。岸沿いにある杉の枝が落ちて、湖底に埋まって顔を出しているのですが、おそらくこの枝には藤壺が張り付いていて、これに道糸がこすれたら一発で切れてしまいます。私もここでは何度かその経験をしています。なので、水月湖では先糸に10号以上のものを10m以上着けてということも多くのアングラーが行なっています。私は、今回は、道糸としてナイロンの10号を使っています。もちろん10号で大丈夫という保証はありません。少しでも持ちこたえられるかなというくらいの気持ちです。
 秋の水月湖の経験はほとんどないので、とにかく相手次第ということで、じっくり待ちます。夕方の時間帯に期待をしたものの、アタリは貰えず、一旦竿を上げて、朝の時間への準備をして車中泊。
 朝起きると辺りは霧で視界はほとんどない状態です。この湖独特の幻想的な朝の光景です。
 早速朝の第1投を投げて、朝の時合い狙いに期待します。春ならばその期待に応えてくれるのが水月湖ですが、秋はなかなかそうは行きません。時間が経っていくものの、アタリはなく、静かに時間だけが過ぎていくのでした。こうなると、だんだんとなす術がなくなって行きます。
 霧も晴れて、秋の気配の湖にも関わらず、アタリもなく暇つぶしの時間だけになりつつあります。昼食を準備して、のんびりと箸を持ちながら味を確かめていた時でした、時刻は12時半の時に待望のアタリです。あたりを知らせる突然のバイトアラームの音にビックリ。
 釣り座まで100m以上距離があるので、バイトアラームのなんとも慌てさせるその発信音にせかされる感じで、長靴を履き、小走りに走り出します。しかし、釣り座までの距離の把握ができていないので、途中で息切れを起こしそうになります。バイトアラームの音の影響で慌ててしまうのが私です。バイトアラームは2種類持っていて、一つは主に使うデルキムで、もう一つはATTXですが、デルキムの時のあたりを知らせるアラームにはどうしても慌ててしまいます。一方、ATTXの場合は、発信音もモノトーンなので、デルキムの時ほどは慌てることもないのですが、不思議ですね。最近はデルキムよりATTXの方が慌てないので、こちらを使うことも多くなってきました。
 釣り座につくと、すでに道糸が沖に向かってどんどん出されています。一瞬大型を期待するも、竿を持った瞬間に大型では無いなと実感しました。水月湖の鯉らしいひきもなく、わりと簡単にネットインです。大きさは85cmですが、少し奇形で背骨が少し曲がっています。以前、余呉湖で釣った、同じように背骨が少し曲がった鯉を思い出させてくれました。
 日差しの陰で見にくいのですが、鯉に責任はないものの、何だか申し訳ないような気分になります。とは言え、昼間に食ってきたことから、春とは違って、昼間でも食ってくる可能性があることで、次を狙って餌を打ち替えます。
 しかし、その後は夕方の時合いも静かにすぎ、翌日の朝も全くアタリもなく、翌日の昼前には場所を余呉湖に変更するためにさっさと納竿して余呉湖に向かいます。
 途中琵琶湖大会の実況を電話で教えてもらいながら余呉に向かいます。途中の賤ヶ岳のサービスエリアで昼食をゆっくり取り、余呉に入っている知り合いのアングラーに様子を聞きながら車を余呉湖に走らせます。余呉湖ではこの時期に狙ってみたいポイントには既に知り合いのアングラーが入っているので、結局9月に入ったポイントに竿を出すことにしました。9月の時は大型が食ってきたのですが、そうそうまた大型が食ってくることもないのですが、足場も悪く、釣り人も近くには来ないようなので、とりあえず知り合いのアングラーとの距離も近いので、情報交換もしやすいこともあり、このポイントに決定しました。なんとも安易な決め方ですね。
 知り合いのアングラーに聞くと、大型をばらした後らしく、バラシの原因がハリス切れらしく、しかも新品の30lbのハリスが切れてしまい、無念さが伝わってきます。実は今回が2回目のハリス切れで、しかも切れた位置がほとんど同じところの結び目であり、魚も大型だったので、その悔しさが倍増されているようです。私も昨年、水月で春に足元まで寄せてきた超大型をネットインする際にハリス切れでバラした経験があり、その大きさは前回の余呉湖の109cmより大きかったので、このアングラーの悔しさはとても他人事には思えません。というか、昨年の自分のバラシを思い起こさせられたと言うべきでしょう。
 午後の2時過ぎに第1投をセットして木陰でのんびりとコーヒーを飲みながらの仕切り直しです。ここでは知り合いのアングラーもいて、暇な時間には鯉釣り談義に花を咲かせながら時間を過ごすことができます。
 午後4時頃に最初のあたりを知らせるデルキムの音に少し「慌て」ながら、1投目からのアタリに気持ち良さを感じてのやりとりです。
 
85cmの鯉で、大型とは言えませんが、先ずはアタリがあったことに感謝の一本です。その後はアタリもなく、翌日を迎えますが、朝の時合いにもあたりがなく、期待が大きかっただけに、気持ちが萎えそうになってしまいます。昼になって、昼食の準備に取り掛かって、レトルトのご飯を電子レンジで温めて、封を切った時にあたりを知らせるバイトアラームの音。このバイトアラームはデルキムではなくATTXだったので、不思議と慌てることもなく、ゆっくり歩いて釣り座まで行くと、意外ににも道糸がかなり出されていて、100m以上は出ています。竿を持つと重さが伝わってきますが、距離もあり、魚の動きの速さは感じられません。ゆっくり横に走りながら抵抗をしますが、竿の弾力を両手に感じながらゆっくりリールを巻きながら寄せにかかります。川の鯉とは違って、スピード感はないものの重量感を感じながらの寄せになります。10分ほどのやりとりでなんとかネットイン。足場が悪いのでランディングするのに細心の注意が求められるのがこのポイントです。過去に何度もけが人の情報を聞いたり、失敗談を耳にしているので、とにかく慎重なランディングだけを心がけます。
 
95cmの余呉の鯉らしい姿に、少し安堵の気分です。最近は小さい放流鯉が喰ってくることが多く、その放流鯉も大きいものでは80cmくらいになってきて、従来の余呉のの鯉とは違った、その姿形や、引きに違和感を覚えているので、それとは違う鯉なので、少し安堵したのかも知れません。食ってきた時間帯は昼飯の時間帯で、余呉では珍しい時間帯とも言えますが、秋の特徴とも言えそうなその時間帯でもあります。ちょうどアタリがあった時に、知り合いのアングラーにラインを送ったにも関わらず、帰ってきた返事が、「いま散歩中」というもので、この時間帯に当たりがあるとは、そのアングラーも思っていないのでしょうね。とは言え、なんとか90台が喰ってきたので、自然と次はサイズアップを期待します。
 知り合いのアッグラーも、もう一泊してサイズアップを狙いましょうと誘ってくれますので、食料もなんとか保つようなので、もう一泊することに。期待通りの翌朝に待望のあたりです。しかしサイズアップにはならず、サイズダウンです。
 
85cmと75cmです。サイズダウンに諦めもついて、午前中に納竿して、のんびり帰路につくという、少し心残りも感じる今回の釣行でした。 

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