論文を書くまで(後編・応用編)
後編は論文を執筆するにあたってのポイントをまとめてみた。
4見通しを立てる
論文の方向性を決定づける重要なステップ。見通しは研究対象とアプローチの仕方でおおよそ決まる。(ネタと切り口)。研究対象にもっとも適したアプローチの仕方を選ぶことが重要である。オーソドックスなアプローチの手法としては背景、変遷、内容から分類する方法がある。複数を組み合わせても可。このときに自分の論文で使う史料をある程度確定し、章だても始める。
5先行研究によって修正する。
史料ごとに自分の主張と一番近い先行研究の意見を選び、先行研究とどこが違うのか考える。一覧表にすると作業しやすい。ここまでするとだいたい論文のかたちは整う。
6文末表現を考える。(史料から断定できること、推測できること)
自分の主張は史料から直接言えることなのか、史料から推測できることなのか考える。断定や推測に関する語彙をたくさん集めておき、適切な表現を選ぶようにする。ここまですると論文の精度が格段にあがる。
7推敲する。
だいたい文章を完成させて推敲する。推敲するときには音読するのがベスト。誤字や脱字をある程度防ぐことができる。他のひとに見せて推敲してもらうのもあり。ここまですると卒業論文や修士論文は提出できる。