「はじめに」を書く
論文の「はじめに」は流れ(ストーリー性)か必要である。もちろん、先行研究を整理した結果を伝える場であるが、そのまま書いても読み手にとって面白くないからだ。恣意的にするのはよくないが、先行研究をうまく配置して、今の研究ではこういう気運が高まっています(だから私の研究は必要なんです)と伝えることが重要だ。自分と反対側の意見を引き合いにだして、この学説はもう古いと言うことだ。文章全体で通説ではこうだが、私の見通しはこうだ。そのためにはこういう風なアプローチの仕方があると自分の研究手法を公開するのである。常に研究手法について人と話すのがよい。隣に研究者がいれば幸いだが、友人に自分の意見をぶつけるのもよい。相手が納得すれば、それは筋の通ったストーリー性のある説明である。本文に興味を持ってもらうための「はじめに」なので、結論を出さない範囲でどの程度書くかは慎重にすべきである。「はじめに」は勢いが必要である。