ガイドを活かしたまちづくり
ー文化財職員の立場からー
現在、私は公務員をしている。ガイドのために趣味の歴史学と仕事の考古学を両立しているところだ。私がこの業界にはいったのは理由がある。私は大学のときにサークルでガイドをしていた。ガイドのときに自分も専門分野を持ちたいと思いと大学院に進学した。古代史を選択したのは私の地元の関係である。しかし、古代史は専門的で人に伝わりにくい部分が多い。それが考古学をする理由である。ガイドで遺跡に行くことはしばしばある。遺跡を説明するなら、遺跡の知識は知っておいた方が良い。考古学的知識を駆使しても、遺跡(場所)の説明しかできないので、実際にそこで何が行われていたのかは歴史学の知識で補うこととする。学生のとき、仲の良かった司書の方は自分は大きな図書館で仕事をするよりも、「学生との距離が近い大学」の図書館の方が良いと言っていた。私も市民に文化財を伝える活動をし、まちづくりに貢献していきたい。