勉強後記

「勉強後記」は「勉強日記」、「続勉強日記」の続編です。学生時代とは異なる目線で書いていきます。

なぜ新羅は生き残ったのか。

2024-01-18 21:11:55 | 日記

なぜ新羅は生き残ったのか。

7世紀の朝鮮半島、高句麗、百済、新羅の3国がしのぎを削る争いをしていた。最後に勝利し、朝鮮半島を統一したのは新羅である。新羅は3国のなかで最も遅くに成立した国であり、国土は狭く豊かではない。新羅は唐と連合して高句麗や百済を滅ぼしたが、それは唐にとって新羅は国力が弱く、一番扱いやすい国だったからである。新羅は建国当初から高句麗や倭という2つの大国に挟まれていた。そのため高句麗や倭に攻められていた。新羅は倭軍と戦うときは高句麗軍を使うという巧みな戦法で生き延びてきた。唐は新羅のしたたかさを知らないがゆえに、朝鮮半島から撤退することになったのである。また新羅が急速に強くなった理由はいち早く唐の律令を導入したためである。律令は軍事面において即効性を発揮したのだ。律令と言えば行政法のイメージが強いが、もともとは占領した領地を効率よく統治するためのものである。皮肉なことに、唐は敵に塩を送り、自分の国の律令に敗北したのである。新羅が生き残った理由は新羅のしたたかさと唐の自滅にあったと言える。