バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1998年7月25日 北海道ツーリング 28日目

2025年02月19日 | 1998年 北海道ツーリング
7月25日(土)  留萌・黄金岬キャンプ場~美深・アイランドキャンプ場




 いつものように6時半起床。
 テント撤収。8時半には黄金岬キャンプ場を出発。今日こそ、小樽にいこうと20キロほど231号を南下するが、海越しにみる小樽方面は乱層雲に黒く覆われている。迷ったあげく、再びバイクの向きを北に変える。北の空は明るい。と思っていると、留萌から大雨。逃げるように233号で内陸に向かう。途中275号の空知国道から幌加内方面。この道はツーリングに出る前に、中学生たちが旭川からチャリで稚内まで向かうテレビのドキュメンタリー番組でやっていた場所だ。チャリだときついだろうなという江丹別峠を通過。美深までいき、午後2時前後には美深森林公園アイランドにテントを張る。無料。キャンプ場入り口前は道の駅「びふか」になっていて、シーフードカレー(780円)で昼食。キャンプ場管理練の申込書には連泊予定と提出。稚内方面からのライダーもみなレインウェアを着ている。どうやら日本海側は雨にたたられているようだ。

 広いテントサイトにはファミキャンも多いが、バイクも多い。直接、テントサイト横にバイクをつけられるのはありがたい。宿泊もできる天然温泉施設(300円)もあり、レストランでは外来者も食事ができるようになっている。8月1日にはライダー祭りというのがあるらしい。こんなにライダーを歓迎するキャンプ場も珍しい。町おこしの一環だろうか。さらにキャンプ場内には「チョウザメ館」という施設もある。淡水魚のチョウザメを養殖しているらしい。となると、キャビア。キャンプ場の周りは天塩川の三日月湖に囲まれている。雰囲気はなかなかいい。同車種のピッカピカの真っ赤なドカティが5、6台、かっこいい盗難防止チェーンをかけて、テント前にきれいに並べてある。ドカ乗りはここまで考えるのか。

 露天風呂はないが、サウナ完備の温泉にはいったあと、湖畔にある木陰のベンチで1時間ほど読書。
 隣にテントを張っていたのはてっきり男の子だと思っていたが、話しかけてみると、ショートカットの女性と判明。広島からセローできているという。中標津の農場で5月から1週間くらい前まで住みこみでバイトをしていたらしいが、農場主とうまくいかなくて約束していた期日前に辞めてしまったらしい。
「1週間に何回かは、夕食がカップメンなんですよ。信じられますか?」
 と言う。
「近くの農場で同じように働いている子たちと話したことあるんですが、待遇がぜんぜん違うんです。おまけに人使いは荒いし……」と言って、右手に持ったタバコをぎこちなく口に運ぶ。「この腕も乳搾りのときに、牛に蹴られてこうなったんですよ。だけど、雇い主から大丈夫かって、一言もないんです」
 町会議員をやっているというその牧場主は、彼女をこき使っていたようだ。でも、悪いとは思ったが、タバコを吸うその姿が妙におかしい。牛に蹴られたって……。普通はなかなかない。廃材のタイヤでつくったようなゴム草履を無造作につっかけている。訊いてみるとインドを旅行したときに買ったやつだという。
「本当は今からが忙しい時期なんですが、辞めますと一言だけ言ってでてきました」
 と、きっぱり。今年、27歳の彼女は大阪の観光専門学校で宮崎の串間出身の子と友だちになり、宮崎にもいったことがあるという。沖縄方面にもセローでいったことがあるらしい。バイクには最南端・黒島のステッカーが貼ってある。

 夕方、激しい雨。道の駅で買っていたクリジャガコロッケ(100円)、イカ入りさつま揚げ(200円)で夕食。さつま揚げは平べったいアイスキャンデーみたいに形成されている。もちろんアイスキャンデーよりは分厚くて大きい。しかしこれが美味い。夜、霧雨。降ったり止んだり。




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