バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1998年7月14日 北海道ツーリング 17日目

2025年02月08日 | 1998年 北海道ツーリング
7月14日(火)羅臼町・羅臼キャンプ場・連泊(カムイワッカの湯に浸かる)



 朝、7時には起床。青空。やったあという感じだ。
 カムイワッカの温泉にいくために、知床峠を走るが、昨日、一昨日とは比べものにならないくらいのすばらしい天気だ。真っ青な空、緑の木々に覆われた羅臼岳が目前に迫り、右手には雲海の上に国後島が浮いている。さらに遠く爺爺岳。雲は木製のスコップでズボンズボンと掘ってきて、ぎっしりと押し固めたようだ。昨日までの灰色一色の世界に閉じこめられていたので、余計にすばらしく感じる。

 カムイワッカの滝まで10キロほどのダート。締まっているので、走りにくいというほどではない。途中でシカを見かける。
 カムイワッカの滝周辺には、違法な商売するのは禁ずるという立て札が立っているにもかかわらず、なんだか胡散臭いおじさんと若者が、ワゴン車の後部ドアを開け、貸しワラジを並べて商売している。貸すだけで500円のようだ。「裸足だとすべるよ。すべるよ」とさりげなく近づいてきて、ささやくように言われる。
 前もって、ウトロのキャンプ場の管理人にビーチサンダルでも大丈夫だと聞いていたので、持参のサンダルで川登りをはじめる。岩肌にすべることもない。サンダルで充分だ。第1の湯は温いので、さらに上流に登っていくが、そこも温い。どこまでいっても温そうなので、そこに浸かることにする。ジーンズを脱いで木の枝に掛けて、ザブンといくが、じっとしていると温泉の成分がチクチクと肌を刺してくる。酸性成分が強い。やはり温いのでパンツ1丁のまま、上のほうまでいってみる。見ただけでうんざりするような大岩に阻まれて、その下の滝壺の湯で挫折。また川を下り、ちょろちょろと熱い湯が流れこんでいる狭い湯溜まりで満足する。

 午前11時半にはバイクを停めているところに戻るが、ぞくぞくとライダーがやってくる。観光バスも何台かやってきている。いや、早目にきて正解だった。知床大橋までいって、羅臼に引き返すが、キャンプ場は素通りして、野付半島に直行する。途中、「海鮮羅臼」という食堂で食った日替わり定食(900円)はなかなかいける。メシに羅臼のワカメ入りミソ汁、ソイのサシミ(うまい!)、イカの塩辛、サラダ、もずく(ちょっと甘かった)、オシンコ(2切れ)、それだけでも充分に900円分はあるのに、さらにレタスが大盛りに盛られた大皿に、どーんと20センチ以上はある魚のフライ。それが揚げたてだから、たまらない。メシは当然のように、お代わり。フライは尾の先までバリバリ食う。満足。

 野付半島では、トドワラまで徒歩で往復。約1時間。立ち枯れしたトド松がなぜ、トドワラという名前になるのだろうか。ワラというのに問題がありそうだ。原っぱとかそういう意味なのだろうか。不思議な光景だ。木の遊歩道から下におりてみる。細長い草っぱが枯れて積み重なっているせいか、地面がふわりとしている。力をいれて踏んづけると、ズボンズボンと下にめりこんでしまう。

 キャンプ場に戻ると、また温泉に浸かる。温度は高いがいい気持ち。ヤケドの水泡が破れたので、持参の傷口スプレーで消毒。
 夜はミヤザキ商店で買ってきた2リットル入りワイン、ビール、で隣の秋田ライダーと午後11時半くらいまで飲む。彼は銀行員と判明(後日、そのときの写真とか送ってもらったりして、年賀のやりとりも何年か続くことになる)。羅臼岳に登る途中で汲んできたという湧き水を飲ませてもらうが、ポリ容器の臭いが強すぎて、悪いとは思ったが水のうまさがよくわからない。

熊の湯キャンプ場




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