工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

草履を吊るすということ

2018-05-08 20:44:06 | 旅行


旅行記は切り出し切り出し…

連休中に立ち寄った場所の一つの兵庫県朝来市の神子畑(みこばた)

目的はモチロン神子畑選鉱所※なのですが、時間に余裕があるのでブラブラ散歩…

※金属鉱山の多くは多種類の鉱石を採掘するため石を種類ごとに選り分ける必要がある






建物本体は既に解体撤去されていますが、シックナー等のコンクリート構造物が残されていて何とも言えない空虚な雰囲気に包まれています。






選鉱所より谷の上の方へ行くと小学校跡
施設操業時には集落も相当な賑わいだったのでしょう。




小学校の前から道の先を見れば小さな橋
袂には銀杏の古木と赤い帽子を被ったお地蔵さん
そしてそこから集落が始まるようです。

・・・なんとも日本的な景観、なのですが、ちょっと見慣れない物を見つけてしまいました。



銀杏の古木(気根も出ている!)に大きな草履が吊るしてあります。
対にはなっておらず、また紐には削った枝が刺してあります。

・・・この草履を吊るすというのは下伊那でも一度どこかでみたような記憶があり、どこかで聞いたような気もする・・・

という事で調べてみると、
「ミチキリ」といって集落の前後の入り口に大きな草履を掲げ、
謂れは色々あるけれど厄除けの意味があるそうです。
https://blog.goo.ne.jp/trx_45/e/0b188af28547ce5ab1f31b51833ce143

周囲は全くの無人だったため由縁などは不明ですが、もしかしたらムラの反対側の出口にはもう片方の草履があるのかもしれません。
・・・でも片足の神さまなら面白いななどと



山深い人里
忘れられたような文化が今も息づいていました。



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