先日、八潮市の「生涯学習まちづくり出前講座」の講師に登録しました。
講座の名称は「遺言と尊厳死宣言について考える法律教室」です
講座の内容を考えると、きっと受講されるのは、人生の大先輩方が大半と予想され、私が「講師」というのも恐れ多いのですが、この教室を通して遺言や尊厳死宣言についてもっと知ってもらい、自分らしい「生と死」について考えるきっかになれば、と思って登録させて頂きました。
母(ババザウルス)は、「意識もない状態で、助かる見込みがないのに、管だらけになって機械に生かされたくない。ぽっくり逝きたい。」と、よく言っております。また、そのように考えている人も多いと思います。
「尊厳死」については賛否両論あり、後期高齢者医療制度でも様々な意見が噴出しました。
私も遺言や尊厳死宣言についての勉強中に「いくら母がそう言っても、いざとなったら”どんな状態でも生きていてほしい”と思うかもしれない。」「そこへ尊厳死宣言書が出てきたらどうしよう?」「母の意志を尊重するかな?」等、いろいろ考えました。それでも、まだまだ人間的に未熟でもあり「尊厳死宣言書を作成した方がよい。」などとは言えません。
実際、ババザウルスへ尊厳死宣言書を勧めることは出来ないでいました。
そんな中、ある日のTV番組で尊厳死宣言書について触れたことがあって、偶然それを見ていた母が「そんなのどうやったら作れるんだろうね。」とボソッと言いました。そこで「このような書類だよ。」とサンプルを印刷して渡しました。
その後、母がその用紙をどうしたのか気になるところですが、謎のままにしてあります。
講座を通して私も「最期まで自分らしく生きること」について考えたいです。