井上侑
インタビュー抜粋
──2か月に1枚というペースで手作りCD「ゆうのたね」を作ってきて、5枚目が完成しましたね。
●井上:はい。最初、手作りCDを作ると言ったとき、家族やライブに来ていたお客さんも驚いた感じで「大丈夫なのか?」「本当に作れるのか?」と心配や驚きの声があったんですけど。完成した今は、とても喜んでくれてます。
──嬉しいですね。「ゆうのたね」は一人で作ってるんですか?
●井上:「たね」なのでピアノと歌だけで作ろうと思っていたんですが、エンジニアの方が追加してくれたドラムの音が格好よくて、「おぉ楽しい」と思って、それからはにアレンジを入れてもらうことになりました。
──楽しそうです。じゃ、侑さんは曲作りは早いんですか?
●井上:すごく遅いんです。だから、手作りCDを創って、早い時期から次のアルバムに向けてたくさん曲を作っておけるように頑張ろうと思ったんです。歌詞に関しても、言いたいことがまとまらなくて悶々とすることもあるんですが、エンジニアの方や現場監督と話をしてアドバイスをもらったり。 そうしてだんだん自分の気持ちが明確に見えてきて「あぁそっか、そういうこと言いたかったんだ」と分かったり。そこからは早いですね。
──そうなんですね。「ゆうのたね」を5枚完成させた気持ちを教えてください。
●井上:「その1」は本当にできるのかっていう不安があって、ジャケットに使っているイラストを描くのも初めてで「あわわわ」って感じだったんです。
「その2」になると楽しくなってきて「こういう曲も書けるんだ」、「新しいことをやってみたいなぁ」という気持ちが強くなってきて、イラストも「やりたい放題やっていこうぜ!」って感じになりました(笑)。
「その3」は大爆発ですね「ばねのびょんた」っていうのは今まで書いたことがない曲調で、でも言いたいことが言えて、「その2」とは違う喜びでした。
そして「その4」は、待っていたぞって感じで、自分の中にあった形にならなかったものが出たっていう感じでした。
──侑さんの曲作りのポイントは?
●井上:ここを工夫しようとかは思わないですが、自分が出したい音を丁寧に探すというか。期限もあるのでこの日までにやるというのは決めなければいけないんですけど、自分が気持ち良い、頭の中で鳴っている音や気持ちよい音を探す感じですね。最近は、シンプルというか、飾らないというか、まどろっこしくない伝わりやすいものを探してます。
できるまでは「どうしよう」って気持ちがいつもあるんですけど、できると不安も吹っ飛んでしまいます。
──曲作りの中でのエピソードがあれば教えてください。
●井上:「その4」の「あいまいみい」ですね。レコーディング期間中に高校時代の友達から電話がかかってきて、「私1ヵ月後に結婚式するから」って言われて、「えー!?」みたいな感じの勢いで作りました。メロディはすぐに出てきて、でも歌詞がまとまらなくて。高校時代のことを思い出しながら書きました。
タイトルの「あいまいみい」は、結婚する友達がみいちゃんで、もう1人の友達があいちゃんで、私をまい(my)にして、「あいまいみい」なんですよ。
──最後に読者の方に一言お願いします。
●井上:ずっと歌い続けていたいです。そして赤ちゃんからお年寄りの方まで、いろんな人に聴いていただきたいと思っているので、ずっと曲を作り、歌い続けていきたいなぁって思ってます。ぜひ、一度井上のライブをで1曲でも2曲でも10曲でも聴いていただきたいです。
■井上侑
1987年8月9日(日曜日)、愛知県松山市に生まれる。母の子守歌を初めて覚えて歌いだす。夢は「赤ちゃんからおばあちゃんまで聴いてもらえるうたを歌いたい」。
感想
インタビューの内容を見ていて、井上侑さんがどのような方か想像できそうです。手作りCDや曲を「あわわわ」となって作ってると書いてありますが、とてもそんなふうには感じないうただと思いました。これからも赤ちゃんからおばあちゃんまで聴いてもらえるうたを歌い続けてもらいたいです。