愛宕山(あたごやま)、東京都港区愛宕一丁目にある山である。
昔
今
一帯の愛宕神社境内には、三角点があり、25.7㍍の標高が記録されている。
天然の山としては東京都二十三区内最高峰。
今
江戸時代から愛宕山は、武士たちの間の信仰と、山頂からの江戸市街の景観の
素晴らしさで有名な場所であった。
『鉄道唱歌』の第1番にも「愛宕の山」と歌われている。
今
《出世の石段》
山上にある愛宕神社は、もとは慶長年間にこれから建設される江戸の防火のために
徳川家康の命で祀られた神社であったが、「天下取りの神」「勝利の神」としても知られ、
各藩武士たちは地元へ祭神の分霊を持ち帰り各地で愛宕神社を祀った。
《愛宕山放送局》
昔
今
東京都港区愛宕山山頂にあったラジオ放送局。
国際的にラジオ放送が普及し始めた大正十四年、東京放送局(NHK)仮放送所として設置された。
現在は放送博物館になっている。
《江戸落語・愛宕山》
八代目桂文楽の「愛宕山」では、一八と茂八は江戸っ子の幇間で、
旦那も江戸弁で演じられる。上方に比べると、一八が崖の下で小判を拾い、
竹をたわめる動作に重点が置かれ、力強い江戸落語に完成されている。
もちろん「はめもの」は江戸落語にはない。
『愛宕山』(あたごやま)は、古典落語の演目の一つ。
春の野山歩きを描いた華やかな噺で、京都の旦那と大阪出身の幇間(太鼓持ち)との
豊穣なやり取りが見どころである。
《引用・参考・参照》
◆愛宕神社
http://www.atago-jinja.com/index.htm