ふたたび、好きな場所

友達が新潟からやってきた。久しぶりに二人でうろつく。
彼女が東京にいたころは、二人で散歩をしながらずっとおしゃべりばかりしていた。病気のこと、仕事のこと、家族のこと、先生のこと。病室で相部屋になって四年、お互い無事でなにより。

大好きな洋菓子屋さん。クリスマスケーキの注文で混んでた。


新潟の冬は青空ではないんだって。


梢のどこかに小鳥がいるはず。目では負えないけれど、声は聞こえる

父の一服場所

実家へ急ぐ途中、いつも視界にはいるけれど、立ち止まって見ることはしない小さな公園が、今日はなんとなく気になった。
木の下にただベンチがあって、遊具は子供が座って激しく前後に思い切り揺らす、危険な遊具。わたしたちはびよよんと呼んでるシロモノ。
まだ小さなミルキーを連れて父はここへ来たようだ。ミルキーをびよよんに乗せ、自分はベンチでぷかぷか。
会話の中でもよく登場するベンチ。
お父さんを外へ出してあげたいなぁ。好きなところ、行きたいところへ行かせてあげたいよ。