SF映画の金字塔!『2001年宇宙の旅』
久しぶりに見て、昔見た感覚と違うものを感じた。
それは自分の中で解明できなかったラストシーン。(長いラストです)
そして早速、本を購入。そして読みきった時、全てがすっきりしました!
*映画のあらすじ*(Wikipediaより抜粋を含みます)
原始時代、ヒトザルが他の獣と変わらない生活をおくっていた頃、謎の物体がヒトザル達の前に出現する。やがて1匹のヒトザルが謎の物体の影響を受け、動物の骨を道具・武器として使う事を覚えた。獣を倒し多くの食物を手に入れられるようになったヒトザルは、反目する別のヒトザルの群れに対しても武器を使用して殺害し、水場争いに勝利する。武器を使う事を覚えるのです。(謎の物体によって覚えさせられたと言うのが正解)
このヒトザル(人類の祖先)に影響を与えた謎の物体が物語りの中枢をなすので す。この物体は後に「ノモリス」と呼ばれ1辺の比率が1:4:9の直方体。映画では真っ黒い色をしています。
時は過ぎ、月に人類が住むようになった現代。アメリカ合衆国宇宙評議会のフロイド博士は、月のティコクレーターで謎の物体「モノリス」を発掘。極秘に調査するため、月面クラビウス基地に向かいます。調査中、400万年ぶりに太陽光を浴びたモノリスは強力な信号を木星に向けて発した。そして…
ここでアメリカ合衆国は初めて人類以外に生命体が存在する事を知ります。しかもはるか400万年前に月にこの「モノリス」を埋める事が出来たのだから紛れもなく我々人類より知力・科学力は発達しており「モノリス」はいったい何なのかを調査追求しようとします。(映画では木星にその答えがあるとなっていますが原作本では土星になっています)
18か月後、宇宙船ディスカバリー号は木星探査の途上にあった。乗組員は船長のデビッド・ボーマンとフランク・プールら5名の人間(ボーマンとプール以外の3名は出発前から人工冬眠中)と、史上最高の人工知能HAL(ハル)9000型コンピュータであった。順調に進んでいた飛行の途上HALは、ボーマン船長にこの探査計画に疑問を抱いている事を打ち明ける。その直後HALは船の故障を告げるが、実際には問題なかった。ふたりはHALの異常を疑い、その思考部を停止させるべく話し合うが、これを察知したHALが乗組員の殺害を決行する。プールは船外活動中に宇宙服を破壊され、人工冬眠中の3人は生命維持装置を切られてしまう。唯一生き残ったボーマン船長はHALの思考部を停止させ、探査の真の目的であるモノリスの件を知ることになる。
最高の人工知能HAL(ハル)は宇宙船の生命維持装置から運航まで全てを管理してます。このHALに不具合が生じたから「さあ大変!」この辺りの心理や映像も見所です。「モノリス」の存在とその調査と言う木星探査の本当の目的を知らされたボーマン船長は一人(もう生きて戻れないであろう)木星へ向かいます。そしてここから難解な物語のラストへ進んでいきます。
ひとり探査を続行した彼は木星の衛星軌道上で巨大なモノリスと遭遇、驚愕の体験を経て人類を超越した存在・スターチャイルドへと進化を遂げる。
ここで「モノリス」へ迫って行くわけですが、ボーマン船長はこの巨大モノリスに吸い込まれ(取り込まれ)、時間を超越した世界へと誘われて人間の肉体に依存するのではない生命の原点(生や死という概念を超えた意識)への変貌を成し遂げるのです。
ここの一連のラストシーンが難解すぎてわからない方が非常に多いと思います。多分ここまでの“あらすじ”を読んで映画と見るのと予備知識なしで映画を見るのとでは見終わったときのインパクトに大きな差があると私は思います。
映画を見てから更に原作本を読んだとき、込み上げる感動は倍化することでしょう!
本ではラストシーンの細かな進め方と描写でボーマンがどうなって行くのかが大変よくわかります。そして「モノリス」とは何なのか、その目的とは何なのかという疑問に答えていますので是非読んでみて下さい。
映画は現在GyaO!サイトで無料視聴できます。
本は本屋で買って下さい
*もうひとつの見所*
この映画は今から40年以上前に作られたなんて信じられないほどの映像と芸術性が楽しめます。ipadの原点なんかも出てきますよ!
それと…
映画『2010年』はこの『2001年宇宙の旅』の続編に当たる映画で「モノリス」の役割というか意義みたいなものをうまく解説しているような内容となっています。『2001年宇宙の旅』を見てこその映画ですので絶対に『2010年』を先に見ないで下さいね!
『2010年』を先に見てしまうと訳がわからなくなってしまうこと請け合いです(笑)