勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

中国は必要?

2012年09月27日 | 時事
尖閣問題が収まるか日本中が注目しています。テレビで日本企業や日本車が襲われる映像を目の当たりにして「このままじゃ、日本の景気も更に後退じゃね~の」なんて心配が尽きないって話ですが、我々中小企業の場合はどうでしょう・・・。

別に中国に直営の工場や店舗を展開しているわけではなく、中国の中国人が経営する中小企業の工場から物を輸入して日本国内で販売している企業は無数にあります。私の会社も輸入販売の事業部があるので複数の輸入商社に連絡をとって事情を聞いていますが、皆さん口を揃えて「まったく影響ないよ。今のところ・・・」と言っています。実際テレビで報道されているのは、ごく一部のようですね。中国の中小工場も多くの中国人を雇用していますので商品が思うように作れなかったり、日本向けだからと“嫌がらせ”などをすると日本企業に発注工場を変えられてしまうだけで何の特にもなりません。特に現状は欧州危機でヨーロッパから中国へのオーダーが激減しています。この上、日本からのオーダーが入らなくなれば彼らにとって死活問題なのです。

中国の工場は日本向けの商品を非常に作りたがります。何故だかわかりますか?その理由は日本は品質にうるさく、レベルの低い商品しか作れない工場では取引してくれません。ですので「日本向けの商品をたくさん作っている」と言うことがステータスになるのです。欧州やアメリカもそのあたりはよく知っていますので「日本へ輸出しているのなら、おたくの工場は安心だな」となり、多くのオーダーをもらえるわけです。

とにかく、我々日本も中国から輸入が止まると非常に困りますが中国側も多くの雇用を抱えている関係上、日本に中国離れをされてはまずいって事なのです。

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