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秋篠寺~薬師寺を散策

2009-09-21 | 古寺散策

9月20日に「奈良を歩こう会」のメンバーと一緒に秋篠寺~薬師寺に

至る周辺を散策しました。

今回のコースは、近畿日本鉄道奈良線 大和西大寺を下車して、

秋篠寺 → 秋篠窯 → 西大寺 → 奈良天満宮 

→ 垂仁天皇陵 → 薬師寺 そして、

近畿日本鉄道橿原線西ノ京で乗車、帰路へ。


まず、奈良市街地の北西、西大寺の北方にある秋篠寺を最初に尋ねました。

奈良時代末期宝亀7年(776年)に光仁天皇の勅願により薬師如来を本尊

と拝し、僧 善珠が創建したと伝えられていますが、地元豪族、秋篠氏の氏寺

であったとも言われておりその起源ははっきりしていません。



境内の庭はたいへん綺麗な苔におおわれ実に素晴らしく、そして本堂に

いらっしゃる伎芸天立像が有名で必見ものです。



このお寺は保延元年(1135年)の火災により講堂以外の主要伽藍を焼失し

現存する本堂(国宝)は、創建当時のものではなく、鎌倉時代に再建された

ものです。



本堂には本尊薬師三尊像を中心に、十二神将像、地蔵菩薩立像(重文)、

帝釈天立像(重文)、伎芸天立像(重文)などが安置されています。

特に有名なのが伎芸天立像で、天平時代に造顕されましたが、その後

の火災で頭部のみ残っていたものを鎌倉時代に寄木造で再現されたものとの

事で、日本で現存している伎芸天像はこの秋篠寺だけとの事です。

残念ながら仏像の写真は撮影禁止でしたが、人間味のある慈悲深いお顔と

お姿にしばし見入ってしまいました。


※写真家、高橋由貴彦氏が撮影された画像があります。興味のある方はご覧

 ください。

http://ambition-photogallery.com/gallery.php?id=7&theme_no=1&gallery_id=143


次に訪れたのは、秋篠寺のすぐ近くで陶芸活動をされている今西方哉氏の

「秋篠窯」です。海外でも積極的に個展を開かれておりここにはそれらの

作品を展示販売されています。

この地で採れる土を使い今西方哉氏が考案した「翠篁釉(すいこうゆう)」を

施した美しい-秋篠焼-を製作されています。










手頃なお値段のものも多くあり、小さなお皿を購入しました。

今西方哉氏の奥様がお店をしておられ色々説明をして頂きました。









西大寺駅に戻り、普段よく利用する駅の近くなのにお参りしたことが

ない西大寺にも行ってみました。



このお寺で毎年1・4・10月に行われる大茶盛は全国的に有名な行事で、

直径30センチ以上、重さ6~7キロの大茶碗と長さ35センチの茶筅で

お茶を立て、参拝客にふるまわれます。





西大寺の近くにあるオシャレな洋菓子店



垂仁天皇陵

第11代の天皇と云われている垂仁天皇の御陵で全長227mの前方後円墳で

あります。

周囲のお堀には鵜がおり魚を取っていました。又木々の緑がたいへん美しく

のどかで落ち着くところです。








世界遺産、薬師寺

薬師寺は法相宗の大本山で、南都七大寺のひとつに数えられています。

本尊は薬師如来。天武天皇により発願(680年)、持統天皇によって本尊開眼

(697年)、更に文武天皇の御代に至り、飛鳥の地において完成しましたが

その後、平城遷都(710年)に伴い現在地に移されたものです。

平成10年にユネスコ世界遺産に登録されました。

とにかく広大な大伽藍に圧倒されます。

ゆっくり拝観していたら半日はかかるでしょう。