久しぶりにクラシックのピアニスト、リリー・クラウスのレコードを聴き、
このアーティストをブログで記録しておこうと思い日記に書きました。
以下は、インターネットや書籍で調べた内容です。
リリー・クラウス(Lili Kraus, 1903年4月3日 - 1986年11月6日)は、
ハンガリーのブダベスト出身のピアニスト。若い頃よりモーツァルトやベートーヴェン
の楽曲を演奏するピアノ奏者として知られるようになりました。
ヴァイオリン奏者のシモン・ゴールドベルグと共演して室内楽の演奏・録音も行い
国際的な称賛を得ました。1930年代にヨーロッパ、南アフリカ、オーストラリア、
そして、日本にも演奏旅行をしています。1942年にアジアの国々に演奏旅行に
出かけましたが、インドネシアのジャワ島に滞在中に家族とともに日本軍によって
収容され、第二次世界大戦終結まで軟禁されました。
これはリリー・クラウスが親日家になったエピソードで、クラシック愛好家の
間では、よく知られているお話ですが、普通なら日本を恨む経験をしている
のに彼女にとってこれが日本に好意を寄せる原因の一つとなりました。
と云うのは彼女を捕えた日本軍の将校の中に、クラシック音樂を深く理解
する人がいて、彼女を厚遇したそうです。
戦後に解放されると、イギリス国籍を取得して演奏活動を再開。
1967年から1983年までアメリカで積極的な演奏旅行を行うとともに、日本に
も度々訪れ、演奏活動を展開。最終的に米国に定住しフォートワースのテキサス州
キリスト教大学の常任芸術家に選ばれた。
ノースカロナイナ州アッシュヴィルで1986年に亡くなっています。
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私が、リリー・クラウスのレコードを初めて聴いたのは、高校生の頃です。
高校生の頃、コンサート・ホール・ソサエティという会員制レコード倶楽部が
あり、そこで毎月クラシックのレコードを購入していました。通販で毎月
クラシックレコードを送ってきてくれたのです。
そのコンサート・ホール・ソサエティで、初めてこの人のレコードを入手し、
この人の演奏が好きになり何枚かレコードを買い求めました。
この人のレコードを聴くと、とても癒され、心がやすらぎます。
コンサート・ホール・ソサエティは、ヨーロッパやアメリカを中心に大量の
レコードを制作販売したのですが、経営に行き詰まり解散してしまいました。
日本では大手通販会社である日本メール・オーダーが総代理店となって販売
していました。
コンサート・ホール・ソサエティには、指揮者では、カール・シューリヒト、
シャルル・ミュンシュ、ピエール・モントゥー、ヨーゼフ・クリップスなどの
録音が数多くありました。
著名な演奏家のレコードだけではなく、この通販レコード会社でしかお目にか
からない演奏家やこの会社で録音・デビューし、その後有名になった演奏家も
数多くいます。
クラシック音楽の普及に貢献したその功績は大きなものがあったと云われて
います。
コンサート・ホール盤 リリー・クラウス シューベルト・リサイタル
リリー・クラウスは、なかでもモーツァルトとシューベルトの演奏に秀でていました。
このレコードは得意のシューベルトを弾いたものです。
リリー・クラウスのものすごく貴重な映像があります。
ラジオ・カナダがテレビ放映した1960~1961年頃の映像です。
モノクロです。
※フランツ・シューベルトの 即興曲 作品90第3番
Franz Schubert - Impromptu Op. 90 No. 3
次はカラー映像です。1969年の撮影らしいです。
※フランツ・シューベルトの ハ長調 グラーツの幻想曲 D.605a
Franz Schubert - Fantasy in C Major, D. 605a, "Grazer Fantasie"