昨日6月26日はあの世紀の一戦モハメド・アリ対アントニオ猪木の試合があった日でした。
このボクシング対プロレスの異種格闘技を記念してこの日を異種格闘技の日と制定したそうです。
昨日の昼に高校時代の親友からラインが来ました!
奴も忘れてませんでした。
僕達の通っていた学校の期末試験が確か7月入って直ぐ始まる予定だったので試験期間を含めて1週間くらい前から部活はお休みだったんですね。
だから授業が終わってホームルームが終わった
ら速攻で家に帰りました。
当時僕の通っている学校と家は4キロと少し離れていて自転車通学をしてました。
自転車のペダルを必死に漕いで何とか試合の始まる少し前に辿り着く事が出来ました。
LINEをくれた友人はボクシングが好きで地元のボクシングジムに通うほどの奴なのでこの日もかなり気合が入ってました。
アメリカを始め結構多くの国に生中継する為に試合開始が昼一の時間帯になったんです。
とにかく現役のボクシングの世界ヘビー級チャンピオンとプロレスラーが同じリングの上で試合をするなんて出来そうもない事をやってのけたのは凄いことでした。
どんな試合になるんだろう?
猪木と言えどもアリのパンチをまともに食らったらアウトだろうな?
プロレスの技がほとんど禁止だからどうやって戦うんだろう?
など考えていたら1ラウンドのゴングが鳴りました。
当時のボクシングの世界タイトル戦は3分×15ラウンドなのでこの試合もそのパターンで行われました。
勢いよくリングに出た猪木はスライディングしながらアリの脚にキック!
後はマットに寝転がって太腿の裏にキックを見舞う戦法に出た。
猪木信者の僕は必ずどこかで猪木がアリを捕まえて一瞬の大技を決めてくれるものだと真剣に思ってました。
ラウンドが進んでも一向に猪木は立ち上がる気配はなく必要にアリの脚の裏にキックを見舞います。
でも余りにもルールに制約が多すぎてまともな戦いが出来ない中、寧ろよくぞあの戦法を思い付き15ラウンド戦い抜いたと後で思いました。
何ラウンドか忘れましたが一度だけ猪木がアリを捕まえたんですよね。
そして逆にアリのジャブが猪木をかすめたんです。とてもジャブとは思えない威力がありました。ヘビー級のボクサーのパンチの凄さ思い知らされた瞬間でした。もしアリのパンチがまともに入ったら流石の猪木と言えどもそこで試合はThe Endだったと思います。
結局試合は大きく盛り上がる場面もないまま淡々とラウンドを消化していき気がつけば最終ラウンドが終わっていました。
そして判定は三者三様のドローという結末で終わりました。
なーんだ!楽しみにして学校から速攻で帰ってきて観たのに!
消化不良やなぁ〜!
と正直思いました。
でも画面からみるアリ脚の裏はミミズ腫れとなって両脇を抱えられて控室に消えて行きました。
あの光景を見ただけでもこの戦いはマジだったと言う事がわかりました。
実際この後アリは
試合後、AP通信の報道によると猪木のアリキックによりアリの太ももは激しく腫れ上がり、膝の裏に血栓症を患い、サンタモニカの病院に入院した。かなりの重症であった。
この時のダメージが5年後の引退の大きな要因になったと言われたそうだ。
一方、猪木も、15ラウンドの全てを寝ながら戦い抜くには強靭な肉体、スタミナが必要であり、何度もアリの足を蹴ったために脛と足の小指を骨折したようだ。
猪木によると「足が3倍に腫れた」そうだ
表には出なくてもこの試合は実はとんでもなく危険な戦いだったという事ですね。
でももし猪木がアリに勝ってしまっていたらどんな事が起こったのだろう?
現役のヘビー級の王者を叩きのめしたとしたらこれはこれでかなりややこしい事になったのでは無いだろうか?
この試合のお陰で世界では無名に近かったアントニオ猪木の名前はかなり知れ渡ったから猪木にとってはプラスだったかもしれないが、興行的には失敗に終わったのでかなりの借金を負う羽目になったのも事実だ。
ここから猪木の新たなる異種格闘技という路線がスタートする事になった。常々格闘技の中でプロレスが1番強いと言っていた猪木がそれを証明する旅が始まったんだよね。
世紀の凡戦とも言われたこの試合の結果は翌日の一般紙のスポーツ欄に掲載されました。
考えたらタイトルマッチを行っても一般紙のスポーツ欄にはその結果が出る事の無いスポーツ?がプロレスなんですから。
プロレスの結果を知るには東スポ買うしか無い時代ですよ!
それだけでもこの試合の価値って凄いと思います。
でも当時僕の住んでいる静岡では恐らく東スポは手に入れる事は出来なかった筈です。
大阪に帰ってからは大スポがあったのでプロレスの事を知りたければ買ってましたね。
あの世紀の一戦から45年!
主役の1人であるモハメッド・アリは5年前の6月に亡くなりました。
僕も大好きなボクサーの1人だったアリの訃報は
本当にショックでした。
そしてもう1人の主役の1人のアントニオ猪木も今懸命に病と戦っている。
この歴史的な試合をリアルタイムで観ている者としては感慨深いものがあります。
格闘技にロマンを感じる事が出来た本当に良い時代でした。
今それが感じられるのはモンスター井上尚弥の試合だけですね!
今日も一日よろしくお願いします🙇♂️