南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

だんだんカウターパートらしく

2006年09月05日 | ミクロネシアの幼稚園
昼、食事の後部屋に戻ると、シニータが今まで子どもが書いた文字などを一人ずつわけていました。昨日、子ども一人ひとりがファイリングできるノートが届いたからです。

しかし、穴を開ける機械もないので、ファイルの表紙の裏にある数枚入れられる袋のみを使うとのこと。これではファイルを使う意味が正直ありません。

それに数えてみると22冊しかなく、25人いる子どもには不十分です。

そこで、厚紙かダンボールを下敷きのようにして、クリップで今まで書いた紙を個人ごとにとめて、ダンボールを大きめにしてそこに名前を書いて、教室でも飾ることができるようにしてはどうかと提案すると、「飾れる」という部分に惹かれたようで「それならそれがいい」とOKしてくれました。22冊のファイルの行方が若干不安でもあります。

カウンターパートが何に興味を持ち、どんなことをしたいのかなども普段の会話やしぐさから感じ取りながら、自分の考えや保育の仕方を伝えていかなくてはいけないと思います。

あと、今日は今まで以上に詳しく、カリキュラムのことを説明してくれました。
カリキュラムはポンペイ語で書いてあるので、十分に意味がわからなかったのですが、シニータは自分から項目ごとに「これはこういうことなんだ」と英語と絵などを交えて僕に伝えてくれました。

そして、今週は学校という大きなテーマをがあり、たくさんのそれにまつわる具体的な活動があります。
そのひとつとして、自分の名前を文字としてわかるこという課題がありました。

子ども達にゲーム感覚で楽しませる必要性を話し、一人一人の名前を厚紙に書いて、それぞれに手渡す、そして指でその名前の書いた紙をなぞったりと自分の名前に親しんだ後、
最初は数枚バラバラにして自分のを探す、だんだん難しくして全員の紙の中から自分のをすと言ったアイデアを出すとやってみると言うことで、厚紙をきって彼女に名前を書いてもらいました。(僕のポリシーで少しでも良いから必ず教材作りや準備に彼女が参加することを大切にしています)

また、日本語が単に数の時は1-10と数えるのに対して、人間を数えるときは1人から10人という数え方になるようにポンペイ語も異なります。
今週は一人から十人までの数を数えられるようにしたいということなので、「ONE LITTLE インディアン」の歌がポンペイ語でもあるので、それを使うこと。
そして単にカウンティングにならないように、以前に僕が作った紙人形を竹を使ってたてるようにして、歌いながらお話のように示していくことを提案。また歌も「アブサレム(ワンリトル)・エイジェイ(トゥリトル)・アーカングル(スリーリトル)」というように子どもの名前を呼んでそれに併せて子どもを立たせること。わからないときに先生が子どもに近づいてジェスチャーやタッチをしてわからせると良いと話しました。

それを聞くと一緒に紙人形を竹につけたり、子どもの名前を歌にする練習をしてくれました。

今は、彼女が相談してくれることが嬉しいです。
そしてそれに的確に必ず答えを見いだすことが必要だと思います。
本当に頭をフル回転させて、アイディアを絞り出しています。

それが彼女からの信頼を得ることですし、子どもを通してカウンターパートにささやかな技術移転ができることに繋がるのだと思います。

朝からずっと保育をして、昼からずっと打ち合わせ・アイディアを考える・教材をつくると忙しいですが、嬉しい悲鳴です。

今はいろいろなことを急に伝えるのは難しいので、現地の先生が、いろいろなマテリアルを使いながら、子どもに伝えることがしやすいようにサポートすること。
そのためには、まず積極的に準備物を作っていくことだと思います。

これからもフル回転で頑張るしかないです。

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カレンダー保育&学校の絵

2006年09月05日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は、昨日考えて作ったカレンダーを使って子どもたちに「今日は何月何日」という保育を現地の先生がしてくれました。

正直、昨日に先生から「カレンダー」を作ってほしいと言われるまで、朝数字と月をいっているけど???とちゃんと内容を把握しておらずに聞いていました。

自分でもこれからカレンダーの指導ができるようにしないといけません。

しかし、日本の子どもと違うのは、曜日や日にちの感覚です。
子どもの生活の中に曜日や日にちを考える必要性がないように思われます。
そういう意味では、やはりECEでその感覚を養う必要があります。
しかし、それはあくまで楽しく、遊びを通してというのが僕の考えです。

また、学校というテーマで絵を描きました。
今まで子どもたちは、「丸を描きましょう、四角に色を塗りましょう」という絵の描き方はしてきましたが、今回のように「学校」というテーマはあるものの、自由に描くのは初めてです。

少し戸惑いもありましたが、顔を描いたり、こちらが「太陽もあるね、木も生えているね」と伝えていくと自分のイメージを膨らませている子もいました。

日本とのやり方とは正直異なりますが、ある程度描きやすくして、描くことへの抵抗感をなくして、描く楽しさを積極的に伝えていくことが必要なのではと思っています。

また、途中でたくさん友達を描いている子がいると「見てみて、エーウ(1)・リアウ(2)」という風に数を数えながらたくさんいることを伝えていきました。

また終わった子は自分の名前を書くという次の課題を与えられていましたが、それも終わった子はすることがなく、「座っていなさい」と怒られることが多いので、本を出して自由に見ていいことにしました。

最初は「え、今は絵本を見せるときではない」という表情を先生はしていましたが、静かに楽しく見ている子どもをみて、「それならいいかな」と、終わった子に絵本を自由に見ることを許してくれました。

これも今のECEの大きな課題です。
待ち時間が多いのですが、その間、子どもはじっと座っていることしかできないので、どうしても立ち歩いて怒られるという悪循環。

急に勝手なことをすると先生の意図とは異なるので、こういう風に少しずつ様子を見て、こどもにとってこの方がいいということを感じてもらえればと思います。
なかなか思うようにはいきませんが。
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