南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

楽園をみつけた&HAPPYBIRTHDAYに思う

2006年09月23日 | ミクロネシアの幼稚園
うれしいこと1
朝カウンターパートのシニータが保育を進めました。内容は、今まで子どもたちが覚えてきた1月~12月までを一人ずつ言うこと。
このことについても、シニータには「こういう風にすればいい、子どもが自信を持てるように」と伝えてきましたし、僕がするときには子ども一人ひとりによって言葉賭がけをかえてきました。
一人ひとりににこやかに聞いていたし、分かった子を褒めることはもちろん、最初かたつまづく子には「じゃあ歌ってみるよ」と1月からの歌を歌ったり、まだまだ理解がおぼつかない子には「先生と一緒に言おう」と言葉を添えたり、途中で5月の次に8月とかをいってしまうなど言うべき月を抜かしてしまう子にも「うんうん」といいながら、聞いたりと本当に一人ひとりに合わせてすごいと思いました。そして何より、子どもがシニータを受けてじっくりと話を聞くことを感じ取って、しっくりと話を聞いていたことが嬉しかったです。シニータも自分が保育をして子どもに向き合うことで、子どもが興味を感じてくれることを実感できたように思います。
保育の後に「今日の保育はとてもよかったよ。パーフェクトだよ」と話すと「本当にパーフェクト」とうれしそうにしていました。
これからも、日々の中で「今日はここがよかったよ」と彼女なりのがんばりをしっかりと見つけて、もっとがんばりたいと思えるようにしたいと思います。

うれしいこと2
 今日はジュンのHAPPYBIRTHDAY。みんなで歌を歌いました。誕生日が僕は大好きです。でもびっくりしたことは、そのあと、先生が何か話しかけると、子どもが数人ジュンの前に近づき、お金を渡しています。なんと個人的にプレゼントをするみたいです。そしてなんと、先生までも1ドル渡していました。
その後もすごい、いつもは11時30分から始まる昼食が11時に変更。なぜならジュンのバースディーをみんなで祝うためです。
前回誕生日だったダニーシャのお母さんが大きなケーキを2つ作ってきてくれました。
それから、誕生日の子どもの保護者が自分でケーキを作ってくるのが、恒例のようになりつつあります。ケーキは20-30-ドル、アイスクリームもバケツのようなのを買ってくるので20ドルくらいするような、つまり幼稚園で自分の子どもを祝ってもらうために50ドル近いお金が必要だということです。

こんなに大金をかけるのはどうなのかな?という気持ちが浮かびました。
でも、みんなで同じようにケーキとアイスクリームを食べて祝えることは、純粋に子どもたちにとって幸せなことだと。

日本ではきっとそんなこと、できる家族とできない家族があるから「子どもが可哀想だ」という意見が出て、即中止になるはずです。
確かにそういう考えももっともだと思いますが、それって子どもより大人が傷つくからではないでしょうか?

そして、すごく冷たい言い方ですが、できる家庭とできない家庭があるのも事実だし、そう行くことを子供たちも少しずつ目の当たりにしていくのかもしれないと。

誕生日だからみんなで楽しく祝おう。みんなで私の子どもの誕生日を祝って頂戴。そしてその喜びをみんなで分け合いましょうというとてもシンプルな考え方だと思い、このポンペイならではのよさを感じ取りたいと思いました。

うれしいこと3
今日は金曜日なのでコロニアに行きました。
タクシーの運転手はとてもアクティブな子どものお父さん。前に一度先生に怒られて、言えに帰るといった子どもです。その運転手が怒る先生はよくない。あなたはとてもいい先生だ。「母親とも日本の先生がとてもいいよと話しているんだ」と言っていました。
そんなことを言ってくれて本当にうれしかったです。少しでも僕のことを信頼してくれている人がいることは、これから活動して良く大きな支えです。

そして、いつも幼稚園に来てくれている保護者、特に今回運転手をいている奥さん、つまりアクティブな子どものお母さんには子どものことについて話をしてきたので、その思いが通じたことがうれしいです。

そんな信頼してくれる保護者や子どもたちが一人でも増え続けることができるように、やはり目の前の子どもにとって何が大切かを考え続けて行動したいと思います。

うれしいこと4
おじいさんとの話。
今日は昼間におじいさんと「ポンペイは自然に恵まれているから食べるものにはこまらない」という話をしました。そこから日本人が統治時代に来たときに「なぜポンペイの人は働かないんだとおじいさんは聞かれて、食べるものに困らないからと答えたという話を聞きました。

そして、パラダイスという話をしました。
昔おじいさんの住む村のある人が日本人と結婚をしました。その結婚した日本人は、日本からきた人で、その人は来る前にお父さんやお母さんから「世界にはパラダイスというすばらしい楽園があるよ。それを探し続けなさいと」という話を聞かされていたそうです。
そしてその日本人は、ある時ポンペイを歩いて一周することを計画したそうです。でも旅をするのにどれくらいお金を持っていくといいか悩んだそうです。

すると周りの人は「お金なんて要らないよ、ポンペイでは、知り合いでなくても、誰に対しても「ご飯を食べていきなさい」とみんながいう習慣があるから、お金を持っていなくても食べるところや寝るところには困らないよ。そしてその人は2週間かけて歩いて旅をして、日本にいる両親に手紙でこう書いたそうです。
「お父さんお母さん私は楽園を見つける必要はもうありません。パラダイスは私の住むポンペイでした。ここではお金がなくいてもみんなが優しく迎えてご飯を食べさせてくれます。こここそ楽園です」と。
そんな素敵な話を聞けるここはぼくにとっても楽園ですし、自分で楽園だと思える努力を日々していきたいと思います。
コメント (2)
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