能登半島地震あすで5週間 災害復旧支援者に温泉 検診・ペット…長引く避難生活を支援【スーパーJチャンネル】(2024年2月4日)
能登半島地震は、5日で発生から5週間となります。長引く避難生活を支える取り組みが行われています。「エコノミークラス症候群」の予防と早期発見のため、医師らが避難所を巡回しました。 ■避難所で餅つき 1カ月遅れの正月気分 被災地につかの間、明るい声が響きます。95人が身を寄せる、金沢市の避難所。火を起こして蒸していたのが、もち米です。元日から避難生活が続き、満足にお正月を迎えていませんでした。1カ月遅れで、お餅にありつくことができました。 ■医師らによる検診も…長引く避難生活を支援 長引く避難生活。医師は警戒を強めています。 恵寿総合病院 診療部長 西澤永晃医師 「やわらかい血栓がありそうですね。あった」 同じ姿勢を続けることで、血の流れが悪くなり「血栓」ができる、「エコノミークラス症候群」。これまでに検査した400人のうち1割で血栓が見つかりました。肺の血管に流れると命に関わります。 恵寿総合病院 診療部長 西澤永晃医師 「1割ぐらい。ちょっと多いなと思います。ふくらはぎをよく動かす。足首を屈伸させる運動がいい」 血栓ができやすいふくらはぎだけでなく、体の全身運動も忘れないこと。十分な水分を取ることが予防につながるそうです。 ■災害復旧支援者に温泉活用 災害復旧にあたる人たちを支える動きも。七尾市の和倉温泉「宝仙閣」です。復旧応援のため、遠方から来た人たちの宿泊を受け入れています。当初、温泉の命ともいえる源泉は出ず、源泉を旅館などに送り込むパイプも壊れていましたが、修繕も進み、およそ1カ月ぶりに温泉が戻ってきました。 東京・八王子から 水道管修理の応援 「すんごく良い湯です、熱めで。今まで入ってなくて、疲れが取れます」 残る課題の一つは、水道の復旧です。シャワーは使用できますが、井戸水を利用しているため、限りがあります。 宝仙閣 帽子山優社長 「水道が復活したら、もっと多くの皆様にお風呂に入って、疲れを癒やしていただきたい」 石川県によると、七尾市での水道の復旧は早くても来月中になるということです。 ■動物レスキューによるペット捜索 夜明け前の輪島市。地道な支援活動も続いています。動物レスキューが探し出すのは、被災地に取り残された家族の一員です。 動物レスキュー 「はなちゃん、おいで」 これまでに15匹以上を保護しました。 災害時ペット捜索・救助チーム うーにゃん うささん 「(飼い主は)皆、会いたくて待っている。家族がそろっているからこそ、前を向いて頑張れると思う。私も役に立てればいいなと」 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp