まだ水も通らない自宅…それでも…「去年亡くなった妹1人にできない」避難所から自宅へ戻る人増える (2024年2月19日)
電気や道路が復旧し、少しずつ避難所から自宅に戻る人が増えてきました。 輪島市上黒川町の角田忠三さん(74)もその1人です。 Q帰宅はいつぶり? 避難所から自宅に戻ってきた角田忠三さん: 「約1か月ぶり。生活というか…片付けないと。またすることたくさんある」 実は角田さん… 道路の寸断で孤立集落となったこの地区から救出された1人です。 上黒川町は輪島市としては実質最後の孤立集落でした。 これまで遠く離れた加賀市の二次避難所で避難生活を送ってきた角田さん。同じ集落の3人と、相部屋で暮らしてきました。 17日、道路も復旧し電気が来たと聞いて戻ってきました。しかし… Q電気は来てるんですよね? 角田忠三さん: 「だから北陸電力に言ってこないと…電話して」 この日は、北陸電力に申請していなかったため、まだ電気は来ていませんでした。それでも… 角田忠三さん: 「でも向こうにおっても前進まんやろ。ちょっとずつしかできんでしょ、こんだけのひどい災害なら」 一方この日、災害廃棄物の仮置き場が設置された珠洲市狼煙地区。 災害廃棄物を持ち込んでいたのは、近くに住む秋谷寛さん(76)です。秋谷さんもこの日、避難所から戻ってきました。 Q地震後はゴミはそのまま? 秋谷寛さん: 「そのまま、どうしようもなかった。家の中に入ることも出来なかったから」 Qきょうも何往復も? 秋谷寛さん: 「瓦もあるし台所とかにも色んな物があるから、少しずつ運ぼうかなと」 狼煙地区も一時孤立集落となった地区。 秋谷さんの家の近くでも住宅が倒壊し秋谷さんも救出活動にあたったそうです。 秋谷寛さん: 「あそこ、三角になってるでしょ。あそこから出てきた。(救出を手伝ったのは)5人ほどだったかな。電気照らす人から、がれきよせる人から、本人は元気でどこもケガしてなくて本当よかった」 秋谷さんも避難所で生活を送ってきましたが、仮置き場の開設で家の片付けができる事から約1か月半ぶりに自宅に戻る決断をしました。 秋谷寛さん: 「どこから手をつければいいのか分からない。なんとかこの部屋だけ片付けて、今日から寝泊りするから。集会所とおさらば!」 自宅はまだ水も通っていません。それでも秋谷さんが自宅に戻ったのには、もう一つ別の理由がありました。 秋谷寛さん: 「妹が去年12月に亡くなった。簡単な葬儀は済ませたけど、遺骨がまだ仏壇においたまま。妹を1人にできなかったね」 家の中は食器が散らばり、瓦も落ちていますが、家の近くに仮置き場ができたことで少しずつ前に進むことができるといいます。 秋谷寛さん: 「近いのが助かる。私ぐらいでしょ、何往復もするのは」
【能登半島地震】2/19(月)断水が解消!/防災ヘリ飛来/工事進行中
【令和6年能登半島地震】 令和6年(2024年)1月1日16時10分、M7.6の地震に見舞われました。施設の多くが大規模な損壊被害を受けました。免震構造の恵寿総合病院では、限られたリソースの中、患者を受け入れています。 患者さんを受け入れ続けるためにクラウドファンディングを行っています。 ご支援はこちらから ↓ https://readyfor.jp/projects/keiju #能登半島地震 #がんばろう能登 #恵寿総合病院 #けいじゅヘルスケアシステム
能登半島地震で浮き彫りとなった課題を踏まえ防災計画を修正 長崎県防災会議
長崎県内の防災対策について話し合う官民合同の会議が19日、長崎市で開かれ、能登半島地震の発生を受けたヘリ活用の見直しなど防災計画の修正が承認されました。防災科学技術研究所 火山研究推進センター 清水洋センター長: 「能登半島はすぐ海側に断層があって、それが動いて震度7クラスの地震になるとどういうことが起こるかというと、まさに対馬・五島列島の西側を走っている断層(2022年明らかに)が動いたらどうなるかということのいいお手本になると思います」会議には自治体や交通、医療関係者など50人以上が出席。今回の能登半島地震で浮き彫りとなった課題を踏まえて、 ・救助活動や物資輸送などでのヘリコプターの積極活用 ・所有者がわからない土地の避難場所や備蓄倉庫としての利用など── 県の地域防災計画のうち10項目を修正することが承認されました。長崎県の担当者: 「離島や半島が非常に多く、さらに高齢化・過疎化も進んでいる本県においてもこうした(能登半島地震における)課題にしっかりと取り組んでいく必要があると」長崎県では今後も防災計画の見直しを続け、ことしの秋までに再び修正を加えたいとしています。 詳細は NEWS DIG でも!↓ https://newsdig.tbs.co.jp/articles/nb...
地震で被災の漁業関係者 国・石川県が復旧を支援
地震で被災した漁業関係者を対象に、石川県はなりわいの再建や雇用に関して説明会を開きました。 能登半島地震では、石川県内69の港のうち、9割近い60の港が被害を受けました。 そのうち22カ所で、海底の隆起が確認されていて、水深が浅くなったことで、漁船の移動できないなどの被害が出ています。 こうした状況を踏まえ、県は2月19日から被災した漁業関係者に説明会を始めました。 金沢市の会場には、能登から避難してきた漁業関係者、約70人が参加しました。 説明会では、漁船や漁具を新たに購入する場合、県が無利子・無担保で貸し付けを行うことや、漁港の復旧にかかる費用は、国や県などが全額負担することなどが説明されました。 漁業事業者の支援制度に関する問い合わせは、県の農林水産部が受け付けています。
石川・輪島市で「災害査定」開始 道路など復旧費用を算定(2024年2月19日)
能登半島地震で被害を受けた道路などの復旧に費用がいくらかかるかを国が算定するための「災害査定」が石川県で始まりました。 19日から始まったのは道路の災害査定で、3日間行われます。 輪島市内では被害に遭った市道約1.5キロのほか、3カ所を査定します。 七尾市内の道路18カ所も査定するということです。 査定の種類は国が去年から試行している「早期確認型」で、手続きを簡素化するなどしてより早く工事に着手することができます。 国土交通省 灰佐勇祐災害査定官 「全般的には車道よりも歩道の方が被災してるなという印象を受けました。難易度よりは量が多いっていう、そこの部分の課題があるかなというふうに考えています」 来週には輪島市と他の地域で下水道の査定も始まる予定です。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp