能登半島地震で崩れた神社や鳥居 石川は1000社以上で被害か? (2024年3月8日)
地震で倒壊したのは住宅だけではありません。神社庁の調べでは石川県内で400を超える神社の社殿や鳥居に大きな被害が出ていて復旧の見通しは立っていません。 リポート: 「珠洲市内の神社に来ています。参道に被害はあまりありませんがこの先の社殿が大きく崩れてしまっています。」 最大震度6強を観測した珠洲市にある羽黒神社。石碑や灯籠、そして社殿が大きく崩れました。今年の初詣で結ばれたとみられる「おみくじ」はそのまま。2カ月たっても時は止まったままのようです。 リポート: 「こちらの神社では去年修復が完了した鳥居がまた崩れてしまっています。」 珠洲市の春日神社。おととし6月に発生した震度6弱の地震でシンボルの鳥居が崩れました。この神社の鳥居はクラウドファンディングなどで去年7月に再建しましたが…元日の地震で鳥居は再び崩れました。 春日神社の宮司は「今後、何も決まっていない」と肩を落としています。 県神社庁によりますと県内に神社は1867ありますが、被害が確認できたものは少なくとも427。まだ大多数は調査ができていません。 石川県神社庁 四柳光樹参事: 「石川県では特に奥能登地方で祭りの文化と呼ばれるほど神社と祭りでコミュニティが形成。(被害は)少なくとも1000社以上は確実ではないか。」 被害は奥能登にとどまりません。 リポート: 「こちらの神社では地面が大きく隆起していて割れてしまっています。」 内灘町にある八幡神社。液状化による地面の隆起で鳥居や狛犬が大きく傾きました。また地面から噴き出た砂が周辺を覆っています。 四柳参事: 「現地の神職さん氏子さんとコミュニケーションをとりながら。その日その日にニーズっていうのは変わってくると思いますので、それにできるだけ素早く対応できるような体制をまとめたい」 神社は地域の人が集うコミュニティーの場。復旧に向けためどは立ちませんが県神社庁は今月11日から奥能登に調査隊を派遣し倒壊した社殿などからご神体や祭具を取り出すなど支援する事にしています。