双葉社
2023年10月 第1刷発行
269頁
大学の同級生だった麻矢、璃子、友里香
卒業後しばらく疎遠だった3人は、三十代半ばで璃子の離婚騒動をきっかけに再び集まるようになります
共働きの麻矢、バツイチの璃子、子育て中の友里香と立場は異なりますが、夫(おとこ)への不満という共通点のある彼女たちの集まりの最後は、大抵この言葉で締めくくられます
「うちの夫、死んでくれないかしら」
友里香がモラハラ夫を突き飛ばして記憶喪失にしてしまったり、麻矢の夫が突然失踪したり、事件か?!と様々な展開を見せる中、麻矢の仕事、実家、義実家のあれこれが同時多発的に発生します
ところが、麻矢の想像力に欠けたところ、間の抜けたところ、自己防衛能力に欠けているところばかりが目立ってそれらのどれもが中途半端な感じに終わってしまって残念
麻矢の後輩の怖さと最後にニュースになった殺人事件がさらに後味を悪くしています
丸山さん
三十代半ばの女性の気持ちが分からず、担当編集者や登場人物に近い立場のやはり三十代半ばの女性に泣きを入れたのは一度や二度ではなかった、とのこと
でしょうねー
理解出来すぎて読みたくなくなるところも多々ありました
三十代女性には笑って済ませられない内容です
あとがきの最後の一行
最後に、結婚生活を含めこの世の全ては自分たちが動かしていると思っている夫(おとこ)たちよ、本書を読んで震えて眠れ。
ウフフ
お互い様ですけどね(^^)/
こういう『デリケート』な内容を描くには丸山さんは正直すぎるのではないでしょうか
奥田英朗さん、荻原浩さん、平安寿子さんみたく、上手にオブラートに包みながら鋭く切り込んだほうが小説としては読みやすいかな、なんて思いました
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