中公文庫
2003年3月 初版発行
2006年4月 6刷発行
238頁
インパクトのあるタイトルですね
時計塔のある街で起きた些細な、しかし残酷で不気味な出来事を綴った連作短編集です
「洋菓子屋の午後」
「果汁」
「老婆J」
「眠りの精」
「白衣」
「心臓の仮縫い」
「拷問博物館へようこそ」
「ギプスを売る人」
「ベンガル虎の臨終」
「トマトと満月」
「毒草」
ある作品で後ろ姿だけだった女性やふと紛れ込んだ施設の管理者が別の作品では主人公だったり、連作の面白さが堪能できます
さらに、死と弔いという強烈な生々しさが小川さんの静謐な文章で見事に表現されています
でも、ちょっとキツかったかも…
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