韓国映画を2本
「弁護人」
原題 THE ATTORNEY
2013年 韓国
【Amazon Prime Video】
青年弁護士時代のノ・ムヒョン元大統領が弁護を担当した重大冤罪事件「プリム事件」をモチーフに、ある事件をきっかけに人権派弁護士へと転身を遂げる税務弁護士の奮闘を描きます
1980年代初頭、軍事政権下の韓国
税務弁護士として多忙な毎日を送っていたソン・ウンソク(ソン・ガンホ)は若い頃に世話になったクッパ店の息子・ジヌ(イム・シワン)と読書会の仲間たちが国家保安法違反容疑で逮捕されたことを知ります
拘置所へ面会に行ったウソクは非人道的な拷問を受けたジヌの姿に衝撃を受け、弁護を引き受けることにしますが…
共産主義を排除する公安刑事の信念にも、それはそれで彼らの道理があるのですが、拷問は酷い、酷すぎます
裁判では無罪を勝ち取れそうなところまで検察を追い詰めますが敵もさるもの
最後の検察側尋問は心臓に悪かったです
ソンは裁判に負け、ジヌらには有罪判決が下されます
これは悔しかったです
数年後、出所したジヌらと共にに民主化運動の先頭に立つソンは逮捕されてしまいますが、彼の裁判には釜山の99名の弁護士が弁護人名簿に名を連ねていました
被告席から仲間の弁護士たちを見つめるソンの微笑みにグッときました
ソン・ガンホにはいつも泣かされます
また、いつものことですが、朝鮮戦争後の韓国という国家の成り立ち、当時の思想など、学ぶことが多かったです
「ビューティ・インサイド」
原題 THE BEAUTY INSIDE
2015年 韓国
【Netflix】
眠りから覚めると外見が変わってしまう主人公の恋愛を描きます
男性、女性、老人、子ども、外国人など、毎朝、目が覚めるたびに外見が変わってしまうウジン
人に会う仕事が出来ないため、唯一の理解者である友人とインターネットを生かして家具デザイナーとして働いていました
ある日、家具店で働くイス(ハン・ヒョジュ)に恋したウジンは彼女をデートに誘い、同じ顔を保つため3日間連続で寝ずにイスと会いますが、ついに睡魔に勝てずに眠ってしまい…
信じがたい設定にどうなるのかハラハラしながら観ました
ウジンの体質は父親からの遺伝というのがまた驚き
それが原因で離婚した両親ですが、母親の言葉はウジンとイスに大きな影響を与えます
外見がどうであってもウジンを愛せる、と思っていたイスですが、相手の顔が分らない状況でウジンを見つけることが出来るのか、思い悩み一度は別れを決意します
ラブロマンスですが実に奥が深い、様々な問いを投げかけてくる作品でした
私たちは相手の何を愛しているのでしょう
相手が間違いなく自分が愛する人であるという根拠はどこにあるのでしょう
ウジンに扮したのは150人以上の役者とのこと
上野樹里さんもその中の一人で韓国映画初出演だったそうです
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